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社会・全般
2010年11月30日(火)21:50

死の商人(行雲流水)

 世界はどこへ向かうのだろうか。閉塞状態から世界は抜け出されずに、多くの国の国民が将来に不安を抱いている


▼こうした状況の下で求められることは、平和の条件を広げて、諸国民と協力して明るい未来を切り開くことである

▼ところで、戦後の廃虚から日本経済が立ち直ったのは、皮肉にも朝鮮戦争特需がきっかけとなった。朝鮮戦争を遂行する上で必要な物資をアメリカは日本に発注、その受注による莫大な利益で日本経済は一気に回復に向かった。南北で死者300万を出し、今なお民族が分断されている隣の国の悲劇によって経済が復興したのであった

▼他国の不幸によって利益を得る国際的経済活動は現在盛んに行われている。いわゆる武器の輸出産業である。かつては「死の商人」と言われたし、「正義の名のもとに『地獄を輸出』する者」とも言われている。厄介なことに戦争があると「死の商人」は利益を得る。イラン・イラク戦争で見られたように、世界各国は敵も味方もなく武器を売ってもうける。1953年スターリンが死去したとき、日経株価が前日より10%暴落した。朝鮮戦争の終息が予想されたからで、「スターリン暴落」と呼ばれている

▼わが国は「武器輸出三原則」で事実上武器の輸出を全面禁止しているが、北沢防衛相はその見直しに積極的で、慎重だった菅総理も11月18日、見直しを了承した

▼他国の無謀な挑発にたじろぐことなく、毅然とした態度で国民と国土を守る強力な外交努力こそが今求められる。


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