若者たちが地域おこし/腰原青年会
20年ぶり活動再開/40人が地域行事サポート
平良・腰原地区でこのほど、約20年ぶりに青年会が40人で再結成された。2011年6月に新しい腰原公民館が完成し、地域活動の拠点が誕生したことが大きなきっかけに。再結成最初の仕事としては新しい公民館となって初開催となった敬老会の準備、運営を行い、成功させた。今年は青年会主催のイベントを何か開催したいと考えているという。富村和史会長は「地域発展のために一致団結して頑張りたい」と意気込む。
青年会が再結成し活動をスタートさせたのは新腰原公民館完成後の7月上旬。新しい公民館の完成を受け、地域の先輩から「青年会を作らないか」との要請を受けた富村会長らが呼び掛けたところ29歳から49歳までの40人が参加の意思を示した。「こんなにも多くの人が集まってくれるとは思っていなかった。青年会が必要との思いはみんな持っていたのだと思う」と結成時のことを振り返る。
再結成はしたものの青年会活動の経験がなく何のノウハウも持っていなかった会員たち。しかも、会員同士でほとんど面識のない人もいるような状態だった。そこでまず最初に始めたことが、集まって酒を飲むこと。会計を務める伊志嶺一之さんは「青年会を結成して初めて顔を合わせる人もいた。会を作ったからといってすぐに何かできるわけではない。まずは人を知ることが必要と思い、酒を飲みながらいろいろな話をするところから始めた」と語った。
そして初仕事となった敬老会。事前に何度も集まり打ち合わせを重ねたほか、当日は公民館周辺の清掃から会場設営などの準備、運営を青年会が中心となって実施。余興では有志がエイサーを披露したのに続き、富村会長が集まった先輩たちに青年会を結成したことを報告。「これからは青年会活動を通して一致団結して腰原のますますの発展のために頑張りたい」とあいさつすると大きな拍手が送られた。富村会長は「先輩から『お疲れさま』との言葉ももらった。青年会の頑張りが認めてもらえたのだと思う」との考えを示した。
今年は青年会主催のイベント開催に意欲を示す。富村会長は「将来的には年間に三つくらいのイベントをやりたいと思っている。みんなでアイデアを出し合いながら計画を考えていく。年間計画がしっかりと決まってくれば、青年会の活動も安定して続いていくと思う」。伊志嶺さんは「青年会ができ、地域でできる活動の幅が広がる。これからの腰原は絶対に活気が出てくると思う。青年会の存在が自治会にとって大きな武器になるとうれしい」とそれぞれ思いを語った。
地域の拠点となる新しい公民館が誕生したことで、住民のつながりも深まっているとの思いを示す富村会長。「みんなで楽しみながら腰原の発展に貢献したい」と抱負を述べた。