年末年始はふるさとで
帰省客どっと、空港混雑/上りのピークは来月4日
2013年も残り3日となった。28日の宮古空港は年末年始を古里で過ごす帰省客でごった返した。航空各社によると下り便は31日まで混雑。上り便は年明け2日から利用者が増え、4日にピークを迎える。
宮古空港は、初便が到着する午前8時すぎからにぎわいを見せた。到着ロビーに流れ込んだ帰省客は、待ちわびていた家族や親戚との再会を喜んだ。
10時すぎには東京からの直行便も着いてロビーはさらに混雑。年越しを暖かい宮古島で迎えるという観光客も多く、空港は終日たくさんの人であふれた。
空港に迎えに来た人は子や孫との再会が待ちきれない様子だった。孫の手を引く息子夫婦や娘夫婦の姿を見つけると満面の笑みで歓迎し、小さな孫を抱き上げて頬を寄せた。
「大きくなったね」「良い正月にしようね」-。孫に優しく語り掛けて久しぶりの再会を喜んだ。
那覇市に住む新井哲宏さん・優子さん夫婦は毎年この時期に里帰りし、1年間の疲れを癒やして翌年に向けて英気を養うという。
プログラマーの哲宏さんは仕事を抱えたままの来島に。「きょうは徹夜になるかもしれないですね」と少し残念そう。ただ、「それ以降は休めるので、とにかく宮古島でゆっくりと過ごしたい」と笑顔だった。
長男の陽色君(3)、次男の陽仁君(1)も一緒に古里に連れてきた。優子さんは「家族でゆっくりしたいですね。沖縄では基地問題とかがあるけど、この子どもたちに平和で豊かな沖縄を残していけるよう1人の親として来年も頑張りたいと思う」と話した。
孫との再会に頬を緩めた優子さんの父・下地朝夫さんは「孫と一緒に良い正月が迎えられます」と満面の笑みを浮かべて話した。