地域の文化歴史を調査
来間島大学が初の取り組み
現在、NPO法人として申請中の「来間島大学」(来間得良理事長)は23日、初の取り組みをグループホーム来間で行った。
同大学は、来間島の住民や出身者などを中心に10人のメンバーで構成され、島の歴史や文化などを未来に伝承していくことを目的としている。
この日は、「伝承文化継承事業」として、毎年5月に島で行われている害虫による被害防止と豊作を願う虫払いの行事で歌われている「虫ばらい歌」のルーツについて、同ホームの利用者とデイサービスを利用しているお年寄りたちから聞き取り調査を行った。
来間島に昔から伝わる「虫ばらいの歌」は標準語で、いつごろから島で歌われていたかについてお年寄りたちに聞いたところ、多くのお年寄りが「昔から歌われていた」と話し、最年長の奥平カナさん(100歳)からも「自分の子供のころからすでに歌っていたよ」との証言も得られた。
来間理事長はあいさつで「大先輩の皆さんから島の歴史や文化の話を聞いてしっかり継承していくことを目指した活動をしているので覚えていることはすべて私たちに教えてほしい」と呼び掛けた。