サシバの群れ飛来/下地地区
きょう保護合同パトロール
国際保護鳥のサシバ(タカ科)約40羽が7日午後、北東の風に乗って飛来し、下地地区で舞っているのが確認された。群れは風上へ飛翔しながら一夜を過ごす高木林へ移動した。伊良部ではきょう8日午後2時から、市役所伊良部庁舎前でサシバ保護合同パトロール出発式を行い、サシバ密猟根絶を訴える。
サシバは、本土の一部と朝鮮半島に繁殖。毎年東南アジアへ越冬のために向かう途中、宮古諸島などに立ち寄る。特に伊良部は国内有数の中継地。これから宮古でも冬を過ごす個体数が見られる。
この日の午後4時すぎ、群れは来間島方面の高空から現れた。先頭の1羽がゆっくり降下すると、仲間たちは誘導されたように後方から次々と現れ、低空で飛翔した。
群れは大きく旋回しながらタカ柱をつくって上昇。再び地上に向かって高度を下げ、水平飛行しながら羽を休める緑地へ向かった。
同パトロールは、サシバの飛来環境の保全やサシバ密猟の根絶などが目的で実施され、今年で42年を迎える。
サシバ タカ科の仲間で中型。のどは白く中央の黒褐色の縦線1本と胸から腹にかけて茶褐色の横斑が特徴。成鳥は全長50㌢前後。