05/01
2024
Wed
旧暦:3月22日 赤口 甲 
社会・全般
2019年9月3日(火)9:00

大規模地震想定し訓練/県、宮古島市、多良間村

2000人が本番さながら/「防災の日」意識高揚図る


車内に閉じ込められていた負傷者を救出、救助して搬送する自衛隊員=1日、平良港トゥリバー地区

車内に閉じ込められていた負傷者を救出、救助して搬送する自衛隊員=1日、平良港トゥリバー地区

 県総合防災訓練(主催・県、宮古島市、多良間村)が1日、平良港トゥリバー地区や多良間小学校などで実施された。震度6弱の地震が宮古島で観測され、甚大な被害が発生したと想定。宮古島警察暑や市消防本部、自衛隊、宮古病院など100以上の機関から総勢約2000人が参加して、本番さながらの大規模な対処方法を展開し、自助、共助、公助による地域防災力の向上を図った。訓練は「防災の日」にちなんで実施したもので、宮古開催は5年ぶり。

 被害想定は、2019年9月1日午前10時ごろ、八重山諸島南方沖150キロ付近の深さ2キロを震源とする地震規模マグニチュード9・0の地震が発生。宮古島で最大震度6弱の揺れが観測され、宮古島南西海岸や周辺離島に3~6メートルの大津波が到達したというもの。

 訓練は午前の部と午後の部で構成された。

 地震発生直後、県災害対策本部と市対策本部が設置された。午前10時5分、沖縄気象台は宮古圏域に大津波警報を発令。この発令に伴い、各地で津波避難訓練が実施された。このうち、伊良部地区津波避難施設(海抜12メートル)には約30人が緊急避難した。避難後、炊き出し訓練を行い試食した。

 同11時すぎ、沖縄本島から自衛隊輸送機が下地島空港に到着。災害時に被災地に駆け付け、救急医療を行う災害派遣医療チーム(DMAT=ディーマット)などの関係者が次々と降り立ち、各訓練場所へ分散移動した。

 住民避難、車両多重衝突事故で車両に閉じ込められた負傷者の救出と救助、家屋倒壊への対応、DMATチームによる救急医療などさまざまな訓練が続いた。津波による漂流者救助訓練も行われた。

 県建設業協会の下地米蔵会長は、トゥリバー地区で訓練を視察し「全国の各建設業協会は、災害が起こった時は早く災害地に出向く。災害地での初期活動で、自衛隊がスムーズに活動しやすいように取り組んでいる」と感想を話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!