12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済
2011年1月13日(木)9:00

収穫後の砕土が有効/ケブカ防除

県農業研究セ 新垣則雄さんが講演


新垣則雄さん

新垣則雄さん

 サトウキビ土壌害虫ケブカアカチャコガネに関する講演会が12日午後、宮古農村青少年教育センターで行われた。県農業研究センター上席研究主幹の新垣則雄さんが防除方法に関して講話。詳細な防除実証試験のデータを示しながら「(キビ収穫後の)ロータリーによる砕土は有効。土壌の約75%の幼虫は駆除できる」と話し、実践を勧めた。そのほかに成虫の交尾を阻害する性フェロモン活用の防除方法も示した。


 ケブカアカチャコガネの生態として新垣さんは「成虫は2月初旬から3月中旬にかけて出てくる」と説明。交尾を終えた雌は再び地中に潜り、産卵して死ぬという。その後卵からかえった幼虫が地中で成長し、サトウキビの根を食害する。

 これらの幼虫はロータリーによる砕土で駆除が可能だが、幼虫は3月下旬から地中深く潜るため駆除率が大幅に低下する。新垣さんは3月末までのロータリーを呼び掛けた。

 性フェロモンによる防除法も成果を挙げていると説明した。成虫の雌のフェロモンで雄をおびき寄せて交尾を阻害(交信かく乱)して幼虫の発生を抑える防除法で、新垣さんは「今年の目標は現場におろせる価格で交信かく乱ができるようにすること」と話した。

 ケブカアカチャコガネの被害は宮古全体で拡大傾向にあり、幼虫に食害を受けたサトウキビは立ち枯れる。昨年12月に調査を実施した病害虫対策協議会によると、掘り起こして採取した害虫の95%以上がケブカアカチャコガネの幼虫だった。牧草地でも被害を確認している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!