12/15
2025
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
農林・水産業
2023年7月6日(木)8:59

「スマート農業」着々/ドローンや大型農機駆使

女性のみでキビ植え付け/島尻の豊農産

 

98馬力の大型トラクターを女性2人で操っている=平良島尻

98馬力の大型トラクターを女性2人で操っている=平良島尻

農家の高齢化が進む中、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して省力化・精密化や高品質生産を実現する「スマート農業」が注目されている。平良島尻の農事組合法人豊農産(辺士名忠志代表)ではドローンや大型農業機械を駆使してサトウキビの栽培に取り組んでいる。

辺士名さんが力を入れているのが女性の活用。「人手不足を打開するのがスマート農業。女性でもドローンだけでなく大型機械の操作は可能」との考えだ。今期、植え付けは女性のみで作業している。

豊農産では3人の女性がサトウキビ栽培に関わっている。1人は農業用ドローンのオペレーターライセンスを取得。昨年から実用化している。ドローンでの農薬散布は、従来の動力噴霧散布と比べて、時間・労力を約8分の1に削減できる。ドローンによる散布は労力をあまり必要とせず、女性向きとも言われている。

植え付けはハーベスターで刈り取った苗を大型トラクターに取り付けたビレットプランターと呼ばれる自動植え付け機で行っている。刈り取った苗をクレーン付きのトラックから吊り上げて、ビレットプランターに投入。トラクターの操作とサポートを女性2人で行っている。運転席にタッチパネルがあり、耕運の深さ、運転速度などを設定する。設定すれば、前後進とブレーキ、ビレットプランターの上げ下げのみの操作だけで済むという。

川田勝美さん(55)と仲宗根広江さん(55)は今年から作業に携わり、慣れない部分もあるが「女性だから無理ということはない。作業は楽しい」と話した。1日で2㌶の植え付けが可能だというが、現在の2人の目標は1日1・5㌶。

辺士名さんは「高齢化や農業離れなどで人手不足は深刻になっている。機械化することで、農業は『力仕事』ではなくなる。機械やドローンの扱いはむしろ女性の方が向いている。女性の活躍の場が農業でも広がっている」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!