05/09
2024
Thu
旧暦:4月2日 大安 癸 
農林・水産業
2023年7月6日(木)8:59

「スマート農業」着々/ドローンや大型農機駆使

女性のみでキビ植え付け/島尻の豊農産

 

98馬力の大型トラクターを女性2人で操っている=平良島尻

98馬力の大型トラクターを女性2人で操っている=平良島尻

農家の高齢化が進む中、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して省力化・精密化や高品質生産を実現する「スマート農業」が注目されている。平良島尻の農事組合法人豊農産(辺士名忠志代表)ではドローンや大型農業機械を駆使してサトウキビの栽培に取り組んでいる。

辺士名さんが力を入れているのが女性の活用。「人手不足を打開するのがスマート農業。女性でもドローンだけでなく大型機械の操作は可能」との考えだ。今期、植え付けは女性のみで作業している。

豊農産では3人の女性がサトウキビ栽培に関わっている。1人は農業用ドローンのオペレーターライセンスを取得。昨年から実用化している。ドローンでの農薬散布は、従来の動力噴霧散布と比べて、時間・労力を約8分の1に削減できる。ドローンによる散布は労力をあまり必要とせず、女性向きとも言われている。

植え付けはハーベスターで刈り取った苗を大型トラクターに取り付けたビレットプランターと呼ばれる自動植え付け機で行っている。刈り取った苗をクレーン付きのトラックから吊り上げて、ビレットプランターに投入。トラクターの操作とサポートを女性2人で行っている。運転席にタッチパネルがあり、耕運の深さ、運転速度などを設定する。設定すれば、前後進とブレーキ、ビレットプランターの上げ下げのみの操作だけで済むという。

川田勝美さん(55)と仲宗根広江さん(55)は今年から作業に携わり、慣れない部分もあるが「女性だから無理ということはない。作業は楽しい」と話した。1日で2㌶の植え付けが可能だというが、現在の2人の目標は1日1・5㌶。

辺士名さんは「高齢化や農業離れなどで人手不足は深刻になっている。機械化することで、農業は『力仕事』ではなくなる。機械やドローンの扱いはむしろ女性の方が向いている。女性の活躍の場が農業でも広がっている」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月7日(火)9:00
9:00

宮古馬、ビーチで啓蒙活動/観光客らに事故防止呼び掛け

下地与那覇の前浜ビーチで5日、宮古馬を同伴した水難事故防止活動が行われた。宮古島署地域課、市地域振興課の職員ほか、宮古馬2頭、馬の飼育員が参加し、観光客や市民にライフジャケットの適正着用などが記されたガイドブックを配布して海での事故防止を呼び掛けた。

2024年5月7日(火)9:00
9:00

「 また絶対来たい 」/思い出とともに帰路へ

連休最終日・宮古空港 最大10連休となった今年の大型連休は6日、最終日を迎え、宮古空港はUターンラッシュのピークとなった。南国の自然を満喫した観光客や里帰りした人たちが、大きな荷物と思い出を土産に帰路に就いた。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!