05/02
2024
Thu
旧暦:3月24日 友引 丙 
教育・文化 環境・エコ 社会・全般
2011年8月28日(日)9:00

環境変化と寿命の関係に焦点

嘉田教授が多良間島などで調査へ


海岸の環境を調査する嘉田教授ら=27日、仲筋の海岸

海岸の環境を調査する嘉田教授ら=27日、仲筋の海岸

 【多良間】総合地球環境学研究所チーフ教授の嘉田良平農学博士らが27日、環境調査と講演会を多良間島で実施した。調査研究は、崩れつつある沖縄の「健康長寿」と、開発に伴う環境や生態系の変化のつながりに焦点を当てた。講演では「オンリーワンの作物への転換を」と強調。同活動は、多良間島に花木を植える運動を展開している「ふるさとを楽園にしたい会」(豊里勝一代表世話人)が企画した。


 調査エリアは、多良間島を含む沖縄全域。嘉田教授は「開発による赤土汚染がなかったころの沖縄では、海草や貝類を日常的に食べていた。これらの食物と寿命の因果関係はあると思える」と今後の研究の具体的内容を示した。


 講演は午後7時から、村中央公民館で開かれた。嘉田教授は「従来のサトウキビを中心とした農業では、衰退は免れない」と指摘。生き残るためには、ナンバーワンではなく付加価値の高いオンリーワンの作物を求めなければならないとした。
 現代の消費者は安全、安心、健康長寿につながる食物には金は出すと、特徴的なニーズを説明。沖縄に昔からある伝統的な作物に光を当てるのも、今後の農業展開では有望との見方を示した。


 市場戦略については、効果を医学的に証明して、優位性を持たせることがポイントになると助言した。
 「ふるさとを楽園にしたい会」の花木を植える運動は、1996年から始まり、これまでに植えた苗木は1万4000本を超えた。種類はボリビアデイゴやアカバナイペー、ゴールデンシャワーなど数多い。ノニの木やヤシは、大きく成長し防風林に役立っているという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!