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社会・全般
2013年6月22日(土)9:00

大川の国指定は「感無量」/友利恵勇さん

元平良市文化財審議会長


大川の国指定は「感無量」と語る友利さん=21日、自宅

大川の国指定は「感無量」と語る友利さん=21日、自宅

 平良西仲宗根の国指定史跡「大和井」の「大川」部分が、追加指定された。


 大川は、牛馬の用水所として活用されていた湧水井。いつの間にか土砂に埋まっていた大川は、2004年に発掘され、再び元の姿を現した。

 当時、平良市文化財審議会長を務めていた友利恵勇さん(79)は「指定は、遅いぐらいに思う。しかし、感無量」と感想を語った。

 今から約70年ほど前、畑に行ったついでに大川で水浴びしたことを覚えている。文化財に造詣の深い友利さんは、記憶をたどり大川の文化財としての価値を高く評価。文化財審議会長の時、発掘事業を積極的に進めたという。

 大川は05年5月、市指定史跡に指定され、今回国指定に格上げとなった。

 「大川は、強度が安定する円形の石積み。過去に大地震があったはずだが、それを乗り越えてきた。コンクリートだったら、原形をとどめていないだろう」。18世紀初頭の建造物と見られる大川は、1771年の明和の地震に耐えたことも指摘し、「かなり強い」と強調する。

 大和井の石積みと大川は同様な形状のため、「両史跡は同じ頃の構造物だろう」と推測した。

 先人の知恵は、強度だけでなく、牛馬が出入りする時に通る適度な角度のスロープや、人が水浴びする場所と牛馬の利用場所を分けたなど、随所に見られるという。

 史跡指定の意義に関しては「指定保存することによって、先人の知恵を後世に伝えることができる。一般の皆さんも大川を訪ね、先人の知恵に触れていただきたい」と話した。


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