04/29
2024
Mon
旧暦:3月20日 仏滅 壬 
産業・経済 社会・全般
2013年11月20日(水)9:00

アオドウガネ捕獲数242万匹

誘殺灯の効果顕著/5年前に比べ3割減


アオドウガネ成虫の誘殺灯による捕獲実績が報告された幹事会=19日、県宮古合同庁舎

アオドウガネ成虫の誘殺灯による捕獲実績が報告された幹事会=19日、県宮古合同庁舎

 宮古全域に設置した誘殺灯による2013年のアオドウガネ捕獲数は242万匹と、前年比54万匹(18%)減った。さとうきび土壌害虫防除推進協議会幹事会(東江賢次幹事長)が19日、県宮古合同庁舎で会議を開き報告した。捕獲数は08年(5年前)の852万匹と比べると約3割に減少した。産卵期の雌成虫を毎年大量に誘殺したことが生息密度を低減させ、捕獲数を減らしたと分析している。


 伊良部島の捕獲数は5年前の6%と、劇的に減少した。宮古島は42%、多良間島も36%と大幅に減った。

 今年の誘殺灯設置数は可動式1608基、固定式349基で、総設置数は前年より132基少ない1957基だった。
 1基当たりの捕獲数は、年々減少傾向にあり、これが生息密度の低下を裏付けた。

 可動式の台数が前年より減ったことに関し宮古島市の福里匡農政課長は「原因を確認して、適切な対応をしたい」と述べた。

 可動式は虫の多い所への集中的な設置によって効率的な駆除を可能にするのが大きなメリット。14年度の事業実施方針には可動式の機能の十分な発揮や、設置期間中は故障、盗難などの再発防止のためパトロールを強化することなどを盛り込んだ。

 アオドウガネは幼虫がサトウキビの根を食い荒らし、立ち枯れ被害を発生させている土壌害虫。

 協議会の東江幹事長は「誘殺灯による防除で立ち枯れはほとんど見られなくなった。ハリガネムシに有効なベイト剤と誘殺灯両方の防除で(キビの根の健全性が増し)株出栽培が増えた」と事業効果を強調した。

 可動式誘殺灯はアオドウガネの根絶を目指し07年に補助事業で導入し、今年の防除は7年目だった。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!