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社会・全般
2014年6月3日(火)9:00

久貝さん教師免許取得

宮古から初取得/琉球古典音楽安冨祖流


免許状を手にする久貝さん=2日、城辺福里の「島唄館綾語」

免許状を手にする久貝さん=2日、城辺福里の「島唄館綾語」

 宮古民謡保存協会長を務める久貝哲雄さん(62)=城辺福里=が琉球古典音楽安冨祖流絃聲会(濱元盛爾会長)の歌・三線教師免許を取得した。宮古で安冨祖流教師免許を取得するのは初めて。久貝さんは「琉球古典音楽(王朝音楽)を通して、沖縄独特の三線文化の魅力を発信していきたい」と抱負を語る。

 沖縄の庶民が民謡演奏に三線を使うようになったのは、1879年の「琉球処分」以降という。それ以前は、琉球王朝で奏でた琉球古典音楽に限られていた。三線のない民謡演奏は今でも「池間のクイチャー」などに見られる。

 「民謡を教える立場の者として、古典音楽が半端なままでは唄、三線の魅力が語れない気がした」。その思いが那覇まで自費で出向いて安冨祖流を習うきっかけとなった。

 琉球古典音楽には「野村流」や「安冨祖流」などの流派がある。宮古に野村流の教室は多いが、安冨祖流がないため渡覇は仕方なかった。同修業には「安冨祖流で琉球舞踊の歌、三線を担当する地謡(じかた)を務めたい」との強い思いもあった。

 2009年に安冨祖流絃聲会の照喜名朝一師範(人間国宝)に師事し、同年新人賞を受賞した。毎月2回那覇で稽古を積み、5年目の今年の4月、教師免許取得の念願がかなった。

 審査の課題曲は「諸鈍節(しゅどんぶし)」と「仲風節(なかふうぶし)」の2曲。17分間の演奏を最後まで弾きうたい切った。「合格を告げられた時はうれしかった」と表情をほころばせた。

 久貝さんは三線教室「島唄館綾語(しまうたかんあやぐ)」と「宮古民謡研究所」を開設する。「今後とも精進を重ね、次は最高賞を目指したい」と意欲を燃やしている。


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