04/29
2024
Mon
旧暦:3月21日 大安 癸 
政治・行政
2016年8月23日(火)9:07

下地島の利活用促進を

翁長知事に23項目要請/美ぎ島美しゃ市町村会


翁長知事(右から3人目)に23項目を要請した「美ぎ島美しゃ市町村会」の長濱副市長(同2人目)や伊良皆村長(右端)ら=22日、県庁

翁長知事(右から3人目)に23項目を要請した「美ぎ島美しゃ市町村会」の長濱副市長(同2人目)や伊良皆村長(右端)ら=22日、県庁

 【那覇支社】宮古、八重山圏域の5市町村長で組織する「美ぎ島美しゃ市町村会」(会長・中山義隆石垣市長)は22日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、子どもの貧困対策や電線類地中化の推進など、両圏域が抱える23項目の課題解決への協力を要請した。翁長知事は「離島力なくして沖縄の発展はない。しっかり話し合っていきたい」と述べた。

 下地敏彦市長代理の長濱政治副市長は、宮古島市の要請項目の中から下地島空港・周辺残地の利活用促進を取り上げ、「県が取り組んでいる四つの事業のうち、一つか二つでも芽出ししてもらえれば、島の活性化につながる。下地島空港と伊良部島が一体となった開発が非常に必要となる。そのためにも下地島空港の利活用は早急にやってほしい」と訴えた。

 伊良皆光夫多良間村長は農業農村整備について、島の土層が浅く保水力が乏しいため、毎年干ばつに襲われるなど有史以来の大きな課題と指摘。「国の調査事業が2006年度から実施されているが、まだ(農業水源とかんがい施設整備の)事業化に至っていない。

6月に農林水産省や関係機関にも要請しているが、ぜひ県の力も加えながら、事業の着工に向けて進めていきたい」と支援を要請した 各市町村からの要請を受け、翁長知事は「離島は県のダイヤモンド。離島力なくして沖縄の発展はない。切実な問題などもあったので、これから議論をしながら一つずつ話し合っていきたい」とし、「沖縄世紀ビジョンでは住み良く魅力ある島づくりとして、生活や教育、環境問題などがある。定住条件の充足を図りながら、地域産業の振興など総合的な離島対策を今やっているが、きょう話しを聞いてしっかり頑張らないと、皆さんの思いに応えることができないと強く感じた」と話した。

 宮古島市の要請事項は①下地島空港・周辺残地の利活用促進②中央児童相談所・宮古分室の早期設置③宮古空港の充実整備④宮古地区国営造成施設応急対策事業の支援。一方、多良間村は離島での産業廃棄物の処理と農業農村整備の2項目を要請した。

 両圏域共通の要請には▽先島地区ラジオ中継局の強靱化▽超高速ブロードバンド環境の整備▽スーパーヨット誘致に向けた取り組み▽電線類地中化の推進▽FRP(繊維強化プラスチック)廃船の廃棄処理ーなど8項目を盛り込んでいる。

 同市町村会は、県議会の新里米吉議長にも同様な趣旨で要請し、座喜味一幸、亀浜玲子の両県議らが同行した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!