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行雲流水
2016年5月24日(火)9:01

【行雲流水】(ベトナムの生活)

 先週、市役所ロビーで、「新城定盛写真展」が開催された。新城さんは、これまで、おもに宮古の自然や祭祀(さいし)、産業を題材に数多くの写真展を開催してきたが、今回は「ベトナムの生活」をテーマに多数の写真を展示、訪れる市民の関心を引いた

▼道路わきや広場では、色とりどりの果実や野菜、魚や肉、それに生きた鶏やアヒルが売られている。道路にはオートバイが殺到。4人乗りは普通で、白い豚が4頭積まれたりしている。木陰や売り場の片隅では数人が輪をつくり、くつろいでいる

▼鑑賞者の感想が書きとめられている。「生き抜く力強さ、そして生きている生命の輝きが見えます」。「生活の知恵がいっぱいだ」。「人々が一生懸命生きている。ニートなどいないと思う」。「こんなおおらかさが私たちの社会にも欲しい」

▼要するに、そこには人間らしい「生活」が満ち満ちている。ベトナムの過酷な歴史を考えると、この当たり前の生活ができる平和の尊さが改めて思われる

▼ベトナムは、1858年フランスが侵略を開始して植民地にしてから、1973年ベトナム戦争から米軍が撤退するまでの118年ぶりに平和を回復した。ベトナム戦争では200万の人命が失われた。米軍兵士も5万8000人戦死し、帰還兵は、反戦運動の高まりで、罵声を浴びて迎えられ、多くが精神を病んだ。社会は荒廃し、麻薬汚染はこの戦争がきっかけになったと言われている

▼この戦争で嘉手納飛行場から飛び立ったB52爆撃機が連日ベトナムに爆弾の雨を降らせたことも忘れてはなるまい。

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