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【特集】2023 新年号
2023年1月1日(日)0:10

会社経営の夢実現/農産物を生産・加工・販売

トリコファーム宮古島の国吉翔平さん(26)

会社用地に設置された看板の前で翔平さん(左)と妻りほさん

 「将来どんな仕事をしたいか」。大学卒業前、父竜夫さん(72)が尋ねた。「会社経営をしたい」。これが翔平さんの夢だった。昨年の4月、農産物の生産から加工までをする株式会社「TORIKO FARM MIYAKOJIMA(トリコファーム宮古島)」を設立した。3年後の売り上げは1億円を目指す。

 加工施設は上野地区の上野集落に建設中で、今年3月の完成を目指す。大型冷蔵庫や冷凍庫を備える。

 直売所ではマンゴーやイモのスイーツなどを販売する予定。

 スポーツマンで平良中の時の沖縄県中学陸上での100、200㍍優勝は輝く足跡。野球が得意で、野球留学は愛媛県の松山聖陵高校から筑波大体育学部へと進学した。大学の時の夢舞台・神宮大会出場は思い出深いという。

 卒業後はJTB沖縄に就職した。大企業から経営の基礎を学びたいとの思いがあった。修学旅行や社員旅行開拓などの営業に飛び回った。3年前の4月、会社を退職し宮古に帰った。

 10年間島を離れた翔平さんは、宮古島への愛着心が強い。会社のネーミングには、多くの人を美しい宮古島や自社ブランドの「トリコ」にしたいと思いを込めた。

 職員は「農業をやりたいと思う若い人を順次採用し、若者が喜んで働ける職場づくりを目指す」。同社を先駆けに起業する若者が増えて、新しい形の宮古農業が広がっていけばと、展望する。

 現在、栽培している作物の主力商品は、完熟マンゴー「恋ぽとりん」。父竜夫さんの長年培った技術が育んだ逸品。オクラやカボチャ、サツマイモも栽培している。イモは10㌶、マンゴーは50㌃に増やす計画だ。イモ(ペースト)は全量、宮崎の会社が買い取るという。加工には規格外品を回す。SDGs(持続可能な開発目標)の№12(つくる責任、つかう責任=食品の無駄を無くす)とマッチする。商品を見て、買える「ECサイト」を立ち上げた。開くと、美しいマンゴーやオクラ、宮古島の写真が目に飛び込む。

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