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行雲流水
2019年4月25日(木)8:54

【行雲流水】(国際化)

 2018年度の宮古島への入域観光客数は114万人。年度単位で初めて100万人を突破した。内訳は空路客69万人、海路客45万人だった(4月18日本紙報道)

▼2017年度の観光客1人あたり消費額(空路客7万3380円、海路客1万4956円)を使って経済効果を試算すると、空路客506億円、海路客67億円、合計573億円となる(内訳は宿泊費190億円、飲食費118億円、土産・買い物費115億円、圏域内交通費79億円、娯楽・入場費60億円、その他11億円)

▼外国人観光客のさらなる増加が見込まれるなか、県立宮古病院では「国際診療室」を設置した(4月12日本紙報道)。宮古島が国際観光地としての風格を整えるためには、必要不可欠な対応だ。宮古病院の自発的な取り組みを高く評価したい

▼国際化への対応は、今や〝待ったなし〟だ。行政機関をはじめ商工会議所や商工会、観光協会も多言語化などへの取り組みを急いでもらいたい。観光客のためだけではない。地域の意識改革にも役立つはずだ

▼「ハラル」認証看板を掲げた食堂なども必要であろう。イスラム式の食材や調味料を仕入れて調理する食堂のことだ。国や宗教により異なる食習慣は、尊重しなければならない。外国人が一堂に集う会食では、裏方は大変な神経を使う。見た目は同じでも食材が違うという

▼国際化への取り組みには該博な知識と見識が求められる。実務上の取り組みを通して国際感覚を身につけ、さらなる発展の契機にすることを期待したい。(柳)

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