円滑な議会運営目指す

平良 隆氏

　前議長の辞任に伴い、11月29日の市議会臨時会で議長に就任した平良隆氏。「市民から激励の言葉をもらい、改めて責任の重さを痛感している」と感想を語る。議長の役割については「最大の使命は円滑な議会運営」とした上で「議員の意見を十分に聞きながら、運営に当たっていきたい」と抱負を述べた。

　現在、市が抱える大きな課題の一つとして、学校統廃合を挙げる。「個人的には、複式学級の解消を目的に統廃合すべきと考えている。ただ、示されている統合の組み合わせは見直すべきと思う。今後は、教育委員会と意見交換をしていきたい」との思いを語った。

　ことあるごとに米軍や自衛隊による軍事利用の可能性がささやかれる下地島空港については「下地敏彦市長の方針と同じで、平和利用、軍事化反対が基本的な考え方」と明言する。

　宮古の産業振興の方向性としては、一次産業である農家が、二次産業となる加工、三次産業の流通・販売まで主体的に関わる「六次産業」への取り組み強化を提言。「宮古の最大の産業である農業を伸ばすことができれば、宮古全体の産業振興につながる」との考えを示す。

　旧郡部の活性化については、各地の地域づくり協議会へ市から拠出されている補助金の活用を呼び掛け。「地域の人たちが自分たちで考え、地域活性化のための事業を展開してほしい」と、各地域独自での取り組むに期待を寄せる。

　平良　隆（たいら・たかし）　１９５０（昭和25）年９月20日生まれ。61歳。市上野字宮国在。宮古水産高校卒。旧上野村議を４期、そのうち２期で議長を務める。宮古島市議２期目。