04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
まちからむらから
2012年5月12日(土)23:04

花と伝統文化の町づくり/上野地区

上野庁舎、満開の花で市民迎える/博愛の里上野地域づくり協議会


花いっぱいの庁舎の庭、来庁者や道行く人たちを和ませている

花いっぱいの庁舎の庭、来庁者や道行く人たちを和ませている

 来庁者や道行く人たちが感嘆の声を上げる宮古島市上野庁舎(根間正三郎支所長)。インパチェンス、サルビア、ペチュニア、ヒマワリ、ベゴニア、コスモスなど色とりどりの花が庁舎の庭園、駐車場、歩道の当たりまで咲きこぼれ、住民を和ませている。中心になって植栽した根間支所長は「市民を花で迎えたいと正月に向けて庭造りをし、昨年11月に苗で3000本を植えた。見事に開花してくれてトライアスロンでも多くの人たちに見てもらった」と満面の笑顔を見せる。


 上野地域づくり協議会(垣花義一会長)は、総務地域安全部会・環境美化部会・福祉部会・文化スポーツ部会・青少年育成部会・食生活研究部会の6部会に分かれ、それぞれ活動している。中でも、環境美化部会は博愛の日一斉清掃(7月)を地域を挙げて行い、10月の「博愛の里うえのまつり」では競技場や体育館の周辺清掃、花いっぱい運動では各部落に花の苗配布(10月~3月)、12月には「美ぎ庭(みなか)コンテスト」などが実施されている。

 文化スポーツ部会では、伝統文化の保存活用事業の実施や「博愛の里うえのまつり」(10月)、地区職域バレーボール大会(6月)、ウオーキング大会(10月)などがあり、文化とスポーツのバランスを図った地域づくりを目指している。

 食生活研究部会では、料理教室の開催、自主防災・避難炊き出し訓練なども行われている。福祉部会は、一人暮らし高齢者宅訪問活動や地区敬老会(9月)、年末・年始の高齢者宅清掃活動なども行われ、子どもからお年寄りまでお互いを思いやる活動が展開されている。

クイチャー保存、継承/宮国芸能保存会
県ふるさと百選に認定


県ふるさと百選の賞状を手に砂川事務局長(左)と前会長の砂川長一さん

県ふるさと百選の賞状を手に砂川事務局長(左)と前会長の砂川長一さん

 伝統芸能のクイチャー保存・継承に努める宮国芸能保存会(垣花徳亮会長)。1981年に設立され現在会員は55人。去る2月、「沖縄ふるさと百選」の交流部門に認定された。これまで、島内外のイベントにも積極的に参加し、その活動が地域内外の交流に寄与しているとして受賞した。垣花会長は「宮国の先輩たちが一丸となって伝統芸能を守り続けてきた結果」と話す。


 宮国のクイチャーは、歌の掛け合いで男女が交互に踊るという原型を踏まえている。砂川元事務局長は「一つの輪で、男が歌って女性が踊り、逆に、女が歌って男が踊るというのが他の地域と違っている。クイチャーは声を合わせることから来ており、本来の掛け合いが基本。そこが巻き踊りと違うところ」と話し、伝統にこだわった芸能を伝承していきたいと毎月19日に定例会を持って稽古にも余念がない。

 これまで、宮古の主立った祭り、「クイチャーフェスティバル」や「水まつり」などの他、本土のふるさと会にも出演している。前会長の砂川長一さんは「1950年代、全島クイチャー大会があって宮国部落が優勝した。それをきっかけにクイチャーへの熱が高まっていった」と話し、そのころから地域の伝統芸能として確信を得、他でも自信をもって披露するようになった。

カテゴリー一覧

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!