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私見公論
2012年7月13日(金)23:08

高齢者福祉について(3)/下地 徹

私見公論38


一、介護保険の利用実態ならびに、宮古島市の介護保険給付サービスに係る予算


 表1のとおり、認定者、利用者ともに増加しており、平成16年度から平成22年度までの7カ年間で認定者13%、利用者21・8%と増加している。宮古島市としても、高齢者の増加とともに介護保険利用者も増加している状況に鑑み、第5期介護保険事業計画では、平成24年度48億4069万円、平成25年度50億2908万円、平成26年度51億9577万円、計150億6555万円と給付サービス費を見込んでいる。



表1

表1

 日本は少子化の進展に伴い、2005年から人口減少となり世界一の高齢化国となっている。日本の人口はますます大きく変動し、2005年の1億2770万人から、2055年、43年後には8990万人に減少し、生産年齢(15から64歳)人口は8440万人から4600万人へ3840万人減少する。その一方で高齢者人口(65歳以上)は2580万人から3650万人へと1070万人増加す

表2

表2

る。高齢化率も20・2%から40・5%へと2倍に上昇する。財政にも今後大きな問題となると思慮される。現役労働者の税ならびに社会保険料負担は増大となり、高齢者の給付サービスは切り下げられざるを得ない状況にある。また、人的にも、看護・介護など福祉サービスのための人材不足は恒久化する恐れがあり、行政としては日本人の人材育成は急務である。現状のような介護保険制度の内容で今後ともに維持できるか。今後の大きな課題となることでしょう。今後長寿化の進展に伴い老老介護

表3

表3

の割合が増加し、家族介護者の支援サービスが一段と重要と思われる。今後予想される新たな大きな問題は〝家庭であって家族のない高齢者世帯〟の増加である。

 超少子化国、日本はフランスと同様な子育支援に力を入れるべきだと思います。

二、世界の平均寿命

 世界で国民が幸福だと思っている国はブータンといわれており、国民一人一人が絆を大切にしていることだそうです。

 日本にも同じような市がある。岐阜県高山市に人口7000人程度の街があり、80歳以上の高齢者が多く健康で楽しく過ごしているそうです。これからの超高齢社会は、自助・共助が大切だと思慮される。

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