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2013年6月30日(日)9:00

平良 真菜美さん(35歳)/健康運動指導士

「市民の元気」お手伝い


平良 真菜美さん

平良 真菜美さん

 エアロビの軽快なリズムに合わせ、平良さんのはつらつとした声。6月は毎週火・金の午前、下地保健センターでは市民を対象にした体操教室が開かれている。受講者は平均年齢60歳の女性たちが多く、定年を迎え今後のヘルシーライフに備える。平良さんは「沖縄県の平均寿命は男性が79歳、女性が87歳。年々延びるが、元気で長寿を全うするためには運動や食生活が大切」と、普段のライフスタイルの重要さを強調する。


 市健康増進課の健康づくり係で、健康運動指導士として活動、2006年、嘱託職員として採用され、今では運動指導だけでなく体操教室の企画運営、地域の健康づくりリーダーである健康づくり推進員の育成にも当たり、いつでも手軽に運動が行える環境づくりを目指す。また、行政チャンネルを活用した『きびきび体操』『メタボ体操』の制作などにも関わり、市民の健康増進に大きな役割を担っている。

 「沖縄県は1975年以降、連続首位にあった女性の平均寿命が今年3位に順位を落とし、長野県にトップを明け渡し、男性も前回の25位から30位に転落した。特に宮古島市は男性の脳出血、急性心筋梗塞、慢性肝疾患などアルコールによる死亡率が高く、生活習慣から来るものが多いと思われる」と話す。

 こうした現状に宮古島市では、健康づくり推進員や食生活改善推進員など市民からボランティアを募り、勉強会や健康指導などを行っている。市民一人一人が生涯にわたって心身共に生き生き生活できるよう、行政や関係機関と一体となった健康づくりが展開される。平良さんは、まさにその最先端で働く3児のママ、ヤマト嫁だ。

 「手軽にできる運動を紹介することで、市民の皆さんが元気になれば…。受講された方が家族や隣近所に伝えていただけるとなお良い。自分の体の状態を理解してもらうこと、また運動をやり過ぎないような指導も必要。健康づくりを切り口にした住民サービス、それが本当に役立っているかどうかは見えづらい。それだけに常に勉強、やりがいがある」と、市民の健康ライフサポーターは日々、真剣勝負。

 平良 真菜美(たいら・まなみ)1977年12月3日、奈良県橿原市に生まれる。97年、大阪リゾート&スポーツ専門学校卒。同年、住友金属アクティススポーツクラブに入社、インストラクターとして活動。99年、宮古島に移住。スポーツアカデミー宮古島に勤務、子どもから大人までを指導。市社会福祉協議会を経て2006年、市健康増進課に嘱託職員として採用される。雄一さんとの間に1男2女。

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