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行雲流水
2016年5月5日(木)9:01

【行雲流水】(地震)

 テレビでみる熊本地震の被害は甚大だ。被災地では、今も余震が続いている。今回の地震は、活断層の横ずれによって起こったものだという。活断層が引き起こす内陸型地震の発生間隔は1000年~数万年だといわれる


▼そもそも活断層とは何だろう。原子力規制委員会の定義では「12万~13万年前以降の活動が否定できないもの」となっている。宮古島にも活断層はあるのだろうか

▼平成22年に政府の地震調査研究推進本部は「宮古島の野原岳以北で並走している中部断層帯の活動は約40万~90万年前以降、約2000年前以前。嘉手刈・腰原・伊良部を走る西部断層帯の活動は約12万年前以降、約2000年前以前」のものだと発表している。中部断層帯が活断層かどうかは不明だが、西部断層帯は活断層だということになる

▼海溝型地震の可能性はどうか。南西諸島はユーラシア大陸プレートに乗っている。その東南約300㌔沖ではフィリピン海プレートがもぐり込んでいる。プレートの接触面では数十年~数百年の間隔で地震が発生する。先島近海でも、フィリピン海プレートの圧力で周期的にM5クラスの地震が起こっているという

▼明和の大津波は海溝型ではなく、大陸プレート内の海底活断層が縦ずれを起こしたことが原因だったようだ。海溝型にせよ、内陸型にせよ、宮古島でも大地震が起こる可能性はある。ただ、発生確率が定かでないだけだ

▼ちなみに建築基準法に基づく地域別地震係数は、東京は1、熊本は0・9、沖縄は0・7となっている。

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