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2017年4月9日(日)9:01

【ひと】県宮古事務所長/稲福 具実さん(57歳)

活性化、側面から支援


稲福具実さん

稲福具実さん

 下地島空港と周辺用地の利活用で、県と企業2社が基本合意を交わし、いよいよ事業が本格化する。利活用の実現を待ちわびていた一人で「伊良部大橋との相乗効果もあり、宮古圏域全体をけん引する大きなポテンシャルと思っている」。宮古島の活性化に向け、さまざまな角度から支援を惜しまない考えだ。

 宮古島勤務は初めて。「自然は豊かで、ビーチは日本一。世界一と言ってもいいくらいだ」と褒め上げ「地域の人たちのパワーや結束力もすごい」と印象を語った。

 県庁入りした約30年前に、初めて伊良部島を訪れたことを振り返り「町長室に飾られていた伊良部大橋完成予想図を見たときには、『こんな橋が本当にできるのか』と内心思っていた」。

 要請から開通までに40年を掛けて完成。当時、県を代表する一人として開通式にも参加し、感慨もひとしおだったという。

 「感動的だったのは、大橋を渡って伊良部側に入る時に、子供たちが太鼓を叩いて歓迎してくれたこと。涙が出るほど感激した」。宮古の人たちのパワーと結束力を改めて実感した。

 下地島空港は、地域・離島課長時代に担当し、土地利用の基本計画などに携わってきた。

 「当時はまだ、実機訓練が行われており、その周辺用地をどう開発していくかが大きな課題だった」と話す。

 下地島空港と周辺用地の利活用については、三菱地所(東京)が「国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業」を展開。FSO(エフエスオー、北谷町)は、「革新的航空パイロット養成事業」を推進する予定だ。

 「下地島の新たなスタートという感がする。ますます可能性が広がる」と期待。宮古島の活性化への手伝いが出来ることを楽しみにしている。

 稲福 具実(いなふく・ともみ) 1959(昭和34)年9月20日生まれ。57歳。東村出身。琉球大卒。83年県庁入り。総務部財政課財政企画監、企画部地域・離島課長、土木建築部土木企画統括監などを経て現職。趣味はウオーキング、音楽鑑賞。

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