宮古病院 11日から外来休止/新型コロナ
職員42人出勤できず/本永院長「必要な医療体制確保」
宮古病院の本永英治院長らが7日、病院内で会見を開き、新型コロナウイルスへの感染や濃厚接触者となった影響などで42人の職員が休業していることを報告し、必要な医療体制を確保するため11日から当面の間、一般外来診療を休止すると発表した。
同病院では4日から6日までに職員5人が新型コロナに感染していることを確認。現在は自宅療養中で、そのほか濃厚接触者8人、主に家庭内での濃厚接触者11人、体調不良者18人が自宅で健康管理を行っていて、合計42人が出勤できない状況となっている。
会見で本永院長は「一般入院患者も増加し、職員の休業者も増えている状況にあり、今後新型コロナウイルス感染症による入院患者の増加に対応できる診療体制を確保するため、11日から当面の間、一般外来を休止することになった」と説明し、市民に理解と協力を求めた。
一般外来診療を休止しても緊急対応の入院や必要な手術、予定分娩(ぶんべん)などのベッドは確保する考えで、本永院長は「一般外来を広げると入院患者も増えベッドが足りなくなることが予想されるので、一般外来を全面的に休止して、必要な患者を診ていく形にしたい」と語った。
現在、受け入れが決まっている人を含め同病院への入院患者は17人で、そのうち8人が高齢者であることを説明する本永院長は、重症化しやすい高齢者に感染が拡大することに懸念を示す。「若い人の感染が家族や市中に広がり、そこから高齢者施設の職員らを通じて高齢者にうつっているイメージがある」という。
宮古島での感染拡大の要因としては、沖縄本島からオミクロン株が移入した可能性と、年末年始に島外に帰省した人が宮古島に持ち帰った可能性を挙げる。「無症状の濃厚接触者を検査すると陽性者は結構多い。隣にいる人が感染者ということもあり得るので、マスク、手洗いをし、多人数、長時間の飲み会などには注意してほしい」と訴えた。