コロナ急拡大で閑散/宮古空港
土産店、一部臨時休業/店員「売り上げ厳しい」
新型コロナウイルスの新規感染者数が年明け早々から再び急拡大した宮古島市。空の玄関口・宮古空港では、7日ごろから一気に観光客や地元の利用者が減っているという。昨年後半は新規感染者数「0」が続いて利用者が元に戻りつつあった空港内の雰囲気が、最近では「緊急事態宣言」が発令されていたころの風景に逆戻りしている。
土産品店が並ぶ同空港の2階では、一部の店舗が9~19日まで臨時休業するとする張り紙を張り休業していた。
ある土産品店の店員は「年末年始は観光客も帰省客も多くにぎわっていたが、7日ごろから一気に空港内を行き来する人たちが減って客も激減した。売り上げも厳しい状況になっている」と話した。
別の店舗の定員は「全国的にオミクロン株が増えてきた段階で観光客がだんだん減ってきている状況。それに伴って客足も昨年末ごろに比べて半分以下の状況になっている」と肩を落とす。
また、1階にある土産品店は「観光客だけでなく、島民の利用がかなり減っている感じがする。沖縄本島への出張などを自粛していると思う。東京直行便の利用者も以前に比べて少ないような気もする」と、利用者減の状況を説明した。
空港駐車場の風景も一変している。感染状況が落ち着いていた昨年後半は多くの車で埋まっていたが、現在は空きスペースが目立っている。
駐車場を管理する民間の警備会社の職員は「せっかく元に戻ってきたのに、最近の感染拡大で一気に駐車場の利用者も減った。また、緊急事態宣言時のような状況になっている」と話した。
観光客の減少は、地域経済にとって大きな痛手であり、空港のにぎわいは観光産業のバロメーターにもなる。
まだまだ先行きが見通せていない中で、空港内で働く人たちからは異口同音に「とにかく早く収束してほしい」との声が聞かれた。
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