軽石、空き家対策ただす/多良間村子ども議会
中学生14人が登壇/“生徒目線”で課題追及
【多良間】多良間村「子ども議会」が20日、村議会議場で開会した。一般質問が行われ、多良間中学校1年生14人が議員として登壇。中学生の目線で軽石対策や黒糖を使った商品開発、空き家活用、SNSを活用した島の観光PRなどの課題を伊良皆光夫村長にただした。
冒頭あいさつした伊良皆村長は「皆さんが日ごろ感じていることをこの議場で提案するということで大変貴重。発表力、観察力が試される。学校と違い緊張していると思うが、正々堂々と質問をしてほしい」と呼び掛けた。
また、「役場の課長も皆さんの通告書に基づいて勉強をして臨んでいる。しっかりと答弁をしながらまた今後の村の施策に生かしていただきたい。将来、村長や村議が誕生することを願っている」と激励した。
子ども議会の議長には諸見里美柚さん、副議長には清村仁愛さんが任命された。
傍聴席には村議や学校関係者らが見守り、保護者も役場ロビーに設置されたモニターで傍聴した。
傍聴した村議会の福嶺常夫議長は「日ごろ感じている身近な問題、将来の課題など質問から地域を思う気持ちが伝わった。自分の住んでいる多良間村はこうなったらとても良くなるのではないかという島への思いからの発想と内容だった」と話した。
また、村教育委員会の池城三千雄教育長は「多良間がもっと住みたい村、住み続けたい村になるためにどうしたら良いか皆さんからアイデアをたくさん提案してもらい参考になった。質問はしっかりと事前調査を踏まえていることも良かった」と講評した。