07/20
2025
Sun
旧暦:6月26日 先勝 庚 
社会・全般
2022年3月17日(木)8:59

市原さん詩で大賞/沖縄タイムス芸術選賞

日常の新発見を言葉に

 

沖縄タイムス芸術選賞の文学(詩)部門で大賞に選ばれた市原千佳子さん

沖縄タイムス芸術選賞の文学(詩)部門で大賞に選ばれた市原千佳子さん

優れた芸術活動および芸術文化の向上に功績のあった個人、団体を顕彰する2020、21年度(第55、56回)沖縄タイムス芸術選賞に、市平良池間に住む市原千佳子さんが文学(詩)部門で大賞に選ばれた。市原さんは「毎日見ているものでも、ある日突然新しいものを発見する時がある。それを言葉で表現していきたい」と話し、読み手の想像力をかき立てる作品づくりへ意欲を示した。

「かぐや姫が月に還って千年。竹には節があり、人間の背骨にも節があり、月に向かってゆく階段がある。荒唐無稽と解釈する人もいるが、そういう中に真実はある」と話し「詩は書く人だけでなく、読む人も想像力を働かせてほしい」という。

若い人たちに向け「最初に受けた感覚を大事にしてほしい。『なぜ自分はそう感じたのか』。感じた物と自分との間に通う道がきっとあるはず。その感覚をどんどん追求して個性にまで結び付けてほしい」と話した。

市原さんは、小2のころ家族と沖縄本島に移住。那覇高校3年の時、現代国語の授業で夏目漱石の「こころ」に出会い、「大人になっても純粋に悩んでいる人がいる」と感動。その日のうちに文芸部に入り、詩を書き始めたという。

東京の短大を卒業後、小学校の教員として勤務。2004年に故郷池間島に戻り、「宮古島文学」に詩やエッセーなどを寄せている。1985年「海のトンネル」で山之口貘賞、1992年「太陽の卵」で沖縄タイムス芸術選賞奨励賞、2011年「月しるべ」で丸山豊記念現代詩賞。07年エッセイ集「詩(し)と酒(しゅ)に交われば」で平良好児賞。

自身6作目となる詩集「ひとりの千年」には29編を収めた。人間の背骨の形をイメージし、文字を図形のように配置した遊び心満載のページも。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年7月8日(火)9:00
9:00

フレーム切手の販売開始

宮古の風景や「まもる君」使用/郵便局   日本郵便沖縄支社(那覇市、金城努支社長)は7日、交通安全を願ったオリジナルフレーム切手を販売開始した。夏の観光シーズンを前に、安全運転で観光を楽しめるよう宮古島地区交通安全協会と協力して作成。色鮮やかな宮古島…

2025年7月5日(土)9:00
9:00

水難、交通事故注意を

外国人観光客に啓発活動/宮古島署など   宮古島署、宮古島海上保安部、市、宮古島地方気象台は3日、下地島空港で「水難事故および交通事故防止」の啓発活動を合同で行った。韓国と香港からの到着便に合わせ、署員や職員がパンフレットなどを配布し事故防止を訴えた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!