05/16
2025
Fri
旧暦:4月19日 仏滅 乙 
農林・水産業
2022年5月28日(土)8:59

日照不足で葉数半減/葉タバコ

雨水たまり疫病発生も/農家に痛手、天候不良続く

 

畝間に雨水がたまった葉タバコ畑=27日、下地洲鎌

畝間に雨水がたまった葉タバコ畑=27日、下地洲鎌

年明けから天候不良が続く中、今期の葉タバコ生産は厳しい状況になっている。2月の日照不足で茎が伸びず、葉の枚数も例年の半分ほどしかなく、収量は大幅減となりそうだ。天候不良続きで畝間に雨水がたまることで、雨水から菌が葉にうつり、表面を白化させる疫病が発生している畑もあり、農家にとっては痛手だ。

葉タバコは年末に苗床に種をまき、苗をいったん育苗用のトレーに移し、その後、畑に定植する。定植は1月下旬から始まり、2月ごろまで順次行われる。2、3月は茎の伸長とともに葉数が増えていく。

今期は定植する時期から晴れ間が少なく、特に2月は長雨に悩まされた。日照不足で光合成が不足し、成長が鈍った。例年、18枚ほどの葉が収穫できるが、今期は10~12枚程度と半減している。また葉の枚数が減ることによって、土中に施した肥料を吸い上げる体力が弱まる。畑では葉が上方向ではなく、斜め下に伸びているのが目立つ。土中に残った肥料を吸い上げようと、茎と葉の付け根に生える脇芽の成長が一段と早まるという。脇芽に養分を取られないよう、農家にとって脇芽を除去する作業にも苦労している。

3月末から収穫が始まっているが、梅雨入り前からも連日の雨で作業がはかどっていない。畝間には雨水がたまり、立ち枯れも目立っている。農家が「ボタモチ」と呼ぶ疫病も発生しており、さらに痛手だ。雨の中、AP1と呼ばれる収穫機で作業していた農家(66)は「今年は3・5㌶を植え付けている。収量は半減とまではいかないと思うが、見通しは厳しい」と、恨めしそうに雨空を見上げた。例年6月中旬ごろまでに収穫を終えるが、今年は早まりそうだという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月15日(木)9:00
9:00

ガイドライン認証制度推進/サスティナブルツーリズム連絡会

持続可能な島・観光と環境の両立のためのガイドライン周知・運用などに取り組む、宮古島サスティナブルツーリズム連絡会の2025年度第1回連絡会が14日、宮古島ICT交流センター(旧下地庁舎)で行われた。関係団体の代表者が今年度上半期などの取り組みについて意見交換し…

2025年5月14日(水)9:00
9:00

「魅力的観光地の地位確立」

入域観光客数過去最高で見解/市長定例会見   嘉数登市長は13日、市役所で定例記者会見を開き、2024年度入域観光客数(推計値)が119万3000人となり、過去最高を更新(既報)したことを踏まえ「本市が国内外から注目される魅力的な観光地として地位を確…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!