改めて対策徹底訴え/新型コロナ
県「感染増加に勢い」/池田副知事が会見
【那覇支社】池田竹州副知事は6日、県内で新型コロナウイルス感染症の陽性者が増加していることを受けて県庁で会見し、改めて感染対策の徹底とワクチン接種の促進を訴える玉城デニー知事のメッセージを代読した。県は「感染増加の勢いが強まっている」としており、病床使用率が上昇を続け、さらに医療状況が悪化した場合には「コロナ警報」の発令など対策を強化するとした。
県全体の新規陽性者数は、6月下旬から増加傾向となり、5日からは2日連続して2000人を超えた。宮古地区でも、5日は新規陽性者が90人以上となるなど、県全域で感染者が増加しつつある。
コロナ対応病床使用率も、宮古地区では低いものの、県全体では6日時点で48・2%まで上昇した。コロナ対応以外の病床使用率も97・2%に達しており、医療現場の厳しさが増しているという。
副知事の会見に同席した、糸数公保健医療部長は、県内で新規陽性者が増加している要因について「大きなイベントはないが、各地でさまざまなイベントが毎週行われており、接触の機会につながった」との認識を示した。
同日の会見では、県民の会食に向けて県が行っていた「4人以下・2時間以内」の要請が6月下旬に解除されたことが、今回の感染につながった可能性があるかについても、記者団から質問が出された。
これに対し、池田副知事は「今、感染の拡大は20歳未満が主流になっていることが特徴だ。飲食店による感染もあるが、そこが主流にはなっていないと考えている」と述べた。
また、「飲食店に、ただちに行動制限をかけても、大きな効果が得られるかは、現時点では確かではない」として、飲食店への制限については慎重な姿勢を示した。