貸出数24万冊、過去最多/市立図書館22年度
トップ「鬼滅シリーズ」/利用カード 市民の半数以上が登録
市立図書館(奥平知恵美館長)の2022年度貸出数は24万6523冊で、市未来創造センター開館時(19年度)の20万5532冊を上回り過去最多だったことが同館のまとめで分かった。入館者数は大幅増の13万9589人。蔵書数は20万654冊。貸出が1番多かった一般書は「鬼滅の刃シリーズ(コミック)」(吾峠呼世晴著)。市民の半数以上が利用カードを登録している。
貸出冊数が伸びたのは、新型コロナ対策による臨時休館や利用制限が解除され、それに伴い開館日数が回復し入館者が増えたことが主な要因。昨年12月には電子図書館がスタートしたことや、職員らが季節や記念日などにちなんだ本を選んで紹介するコーナーが読書意欲をかき立てていることも後押している。
貸出が多かった本のベスト3は一般書が「鬼滅の刃」、2位「52ヘルツのクジラたち(町田そのこ著)」、3位「白鳥とコウモリ(東野圭吾著)」。
児童書では①「サバイバルシリーズ(学習まんが)」(スウィートファクトリーほか著)②「おしりたんてい」(トロル著)③「100かいだてのいえ」(いわいとしお著)-だった。
同館では「一般、児童書とも全国的に人気の高いシリーズが貸出数の多さに反映されている」としている。
一方、郷土関係の書籍では「沖縄の昆虫」(槐真史著)が1位、2位は沖縄方言を扱ったコミック「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」(空えぐみ著)、3位は地元宮古の民俗をモチーフにした絵本「ぱーんとぅ」(へんとなきよし著)となった。
4位は宮古出身の弁護士・下里恵良らをとりあげた映画の書籍版「サンマデモクラシー」(山里孫存著)。
今年3月31日時点での利用カード登録者数(市内在住者)は3万65人で、同時点での市の総人口(5万4964人)で単純に割ると54・6%が所持している。
登録者が1番多い年代は40代、次いで30代、23~29歳、50代、19~22歳、60代の順。