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スポーツ
2017年8月25日(金)9:07

宮古選抜が2連覇/離島甲子園

石垣島選抜に1-0/MVPに花城琉伊(鏡原)

 「離島甲子園」第10回全国離島交流中学生野球大会は24日、石垣市中央運動公園野球場で決勝を行い、宮古選抜の宮古島アララガマボーイズが石垣島選抜を1-0で下して優勝、大会2連覇を飾った。エースの花城琉伊(鏡原)が完封勝利で締めくくり、大会最優秀選手賞(MVP)を受賞した。宮古選抜メンバーは25日午後、帰島する。

 宮古選抜は初回、2番野原来輝(鏡原)が左中間を破る三塁打で出塁。続く花城琉伊の内野ゴロの間に生還し、先制に成功した。

 その後は息詰まる投手戦になった。宮古選抜の花城は切れのある直球でカウントを稼ぎ、決め球のスライダーとシュートを使って凡打の山を築いた。2死満塁など一打逆転のピンチも背負ったが要所を締めた。

 花城はスコアボードにゼロを並べて完封勝ち。初回の1点を守り抜いてチームの優勝に貢献した。

 連覇達成に佐和田滉(伊良部)主将は「チャンスの時も、ピンチの時もみんながしっかり声を出して盛り上げた」とアウェーの戦いにも臆することなく試合に臨めたことを一番の勝因に挙げた。その上で、「目標通り、優勝旗を宮古島に持ち帰れることが本当にうれしい。後輩につなぐことができた。これまで支えてくれた両親や地域の皆さんのおかげです」と感謝した。

 MVPの活躍を見せた花城は、「目標が達成できて良かった」と安どし、決勝点につながったヒットエンドランについては「相手の投手が良いので先制点が必要だった。絶対にバットに当ててやるという思いで打席に入った」と話した。

 宮古選抜を2連覇に導いた砂辺正人監督は「子どもたちの成長が感じられる大会になった。初戦でも、最後の決勝でも開催地の石垣島のチームに勝てたので完全優勝と言える」と大会を総括。「生徒たちにとっては高校野球につながる良い大会になった」と話した。

 優勝報告を受けて宮國博教育長は「素晴らしい結果で大変喜んでいる」と活躍をたたえた。その上で「この大会は、全国の離島の生徒と交流を深めることができる大会で、子どもたちは試合を通してたくさんの仲間をつくったと思う」と大会参加の意義を語った。

 大会には全国の離島23市町村から選抜や単独校など過去最多の24チームがエントリー。離島日本一を懸けてトーナメントで争った。

 決勝の結果は次の通り。

石垣島選抜
 0000000|0
 100000X|1
宮古島アララガマボーイズ
(石)砂川羅-下地敦
(宮)花城-塩川
▽三塁打=野原(宮)


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