「水は上手に使おう」/少雨傾向続く
市が容器利用など呼び掛け
少雨傾向が続く宮古島地方。飲料水の大部分を占める白川田水源地の1日当たりのわき水量も7月から減少し続けており、市民の節水に対する意識の高揚が求められている。
市の上下水道部が作成している宮古島の水道の流れを紹介する資料では、上手な水の使い方について、必要以上に使わないことをポイントとして上げている。
具体的には、必要な量だけ容器にくんで使ったり、一度使った水も使い方によっては再利用出来るとしている。
具体的には、コップ3杯ですむ歯みがきも、1分間水を出しっぱなしにすると約10㍑の水が使われる。
シャワーも、出しっぱなしにすると3分間で約30㍑の水を使うことからこまめに閉めることで節水ができるとしている。
洗車についても、バケツ洗いなら5杯ですむが、ホースでの流し洗いでは杯以上も使うことも指摘する。
また、洗濯では「ためすすぎ」では100㍑で水の使用量ですむが、「流しすすぎ」だと約2倍以上も必要になり、「ためすすぎ」と「まとめ洗い」を呼び掛ける。
そのほか、再利用についてはお風呂の残り湯は家庭の浴槽で約200㍑の水が入っていることから、洗濯や掃除、まき水などに再利用が可能としている。
同部によると、宮古地区の1日平均の水使用量は2万4000~2万6000㌧。さらに1日1人当たりの使用量は平均で2㍑ペットボトル214本分の428㍑となっている。
このまままとまった雨が期待できず、今後も少雨傾向が継続することが予想されれば、同部では近日中にも会見を開き、市民に節水を呼び掛けるとしている。