沖縄経済懇談会が講演会
安慶田前副知事も登壇
【那覇支社】安慶田光男前副知事が代表理事を務める団体「沖縄経済懇談会」の第1回講演会が13日、那覇市のかりゆしアーバンリゾート・ナハで開催された。沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長らによるパネルディスカッションや、吉本興業の大崎洋社長の講演が行われた。前副知事も登壇し、団体設立の趣旨を説明した。
安慶田前副知事は、あいさつで「当法人は県経済の包括的な発展を目指すもので、政治的な信条や所属などに一切関係なく、行動を共にしたいと考えていける人とは(行動を共に)したいと思う」と述べた。
また、講演会後の懇親会では「今後は、国に対して県益優先の立場から物を言える保守、国益を理解できる革新が必要だ」との持論を展開した。
懇親会では城間幹子那覇市長も登壇し、「那覇市は向こう10年の計画を策定中。沖縄の経済界を担う皆様と頑張っていきたい」とあいさつした。
講演会には関係者ら約210人が出席し、菅義偉官房長官や鶴保庸介前沖縄担当相、遠山清彦衆議院議員からの祝電が読み上げられた。
記者団とのやりとりで安慶田前副知事は、普天間基地の辺野古移設を巡り県と国の対立が続いている状況を「県民は対立を望まない。翁長県政も国も、もう少し考えるべきではないか。(現県政に)良いところもあるが、ずっと戦っていてどうなるのか見えない。着地点を見出すべきだ」と述べた。
「経済懇談会は、外から県政を支える思いがあるか」との問いに対して前副知事は、「それは県が決める話。これは私個人の活動だ」と語った。