小学算数Aは全国上回る/全国学力テスト結果
市議会一般質問で教育長公表
今年4月に実施された2017年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果、宮古島市の小学校算数Aの平均正答率は79%となり全国平均の78・6%を0・4ポイント上回った。無解答率では小学校の国語Bと算数A、中学校の数学Bが全国平均を下回った。開会中の市議会9月定例会一般質問で21日、下地明氏と佐久本洋介氏の質問に対し宮國博教育長が結果を公表した。
同調査は文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象に全国で実施。教科は国語と数学(算数)で、2教科ともに基礎知識を問うA問題と、知識を活用する力を問うB問題が出題される。
宮古島市の小学校の平均正答率は国語Aが71%、国語Bは55%、算数Aは79%、算数Bが44%。全国平均を上回ったのは算数Aのみだったが、それ以外でも全国との差は4ポイント以下となっている。平均無解答率は国語Bが4・1%、算数Aは0・9%で全国平均を下回ったが、国語Aは3・3%で0・5ポイント、算数Bは7・7%で1・3ポイント上回る結果となった。
中学校の平均正答率は国語Aが73%、国語Bは68%、数学Aは60%、数学Bは44%でいずれも4ポイントほど全国平均を下回った。平均無解答率は数学Bが11・5%と全国平均を下回ったが、国語Aは2・7%で0・3ポイント、国語Bは4・8%で1・0ポイント、数学Aは6・7%で0・4ポイント全国平均を上回った。
下地氏と佐久本氏の質問に対し宮國教育長は、小学校は4教科平均で62・3%と全国平均64・2%との差は1・9ポイントでほぼ全国水準との認識を表明。中学校の4教科平均は61・3%で全国平均の65・6%を4・3ポイント下回っているが、県全体では全国との差を5ポイント以内に抑えようと取り組んできたことを説明し、その目標は達成できていることから「学力は確実に向上している」と考えを示した。
また小学校の平均無解答率4教科平均が4・0%と全国平均の3・8%を下回ったこと、中学校は6・4%で全国平均には届かなかったものの僅差だったことを評価。「授業、テストに向かう子供の姿勢が積極的で意欲的ということを示している」と語った。