04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
産業・経済
2017年12月19日(火)8:59

販売額は43億1500万円/17年肉用牛競り実績

高値安定、市場に活気/課題は上場頭数の減少


今年最後の肉用牛競り。子牛1頭平均価格は79万円の高値が付いた=17日、JAおきなわ宮古家畜市場

今年最後の肉用牛競り。子牛1頭平均価格は79万円の高値が付いた=17日、JAおきなわ宮古家畜市場

 JAおきなわ宮古地区畜産振興センターは18日、宮古、多良間の両家畜市場の2017年肉用牛競り販売実績をまとめた。総販売額は43億1570万円。前期より2億3000万円ほどの減額だが、40億円を突破する過去2番目の売り上げは市場を活気付けた。主流の子牛の1頭平均価格は73万1663円。平均キロ単価は2789円だった。高値安定の半面、上場頭数の減少という課題もある。

 JA宮古地区畜産振興センターのまとめで、全体の上場頭数は6213頭で前年比228頭減った。このうち子牛は5647頭で同比154頭の減。取引成立頭数は6171頭(子牛5613頭)だった。

 全体の市場別上場頭数は宮古が4950頭(前年比191頭減)、多良間1263頭(同比37頭減)。取り引きが成立した頭数は宮古4915頭、多良間1256頭の実績だった。

 子牛1頭平均価格は前年比9083円安の73万円台と高値を維持した。性別の平均価格をみると、去勢が77万9715円(前年比9168円安)で、雌が65万7004円(同比1万1431円安)だった。

 平均キロ単価は70円安の2789円。性別の単価は去勢が前年比61円安の2890円、雌が同比89円安の2620円の値が付いた。

 市場別の子牛1頭平均価格は、宮古が74万4888円、多良間が68万1441円。平均キロ単価も宮古2798円、多良間は2754円と高かった。

 成牛を含む市場別の総販売額は、宮古が前年比1億4600万円減の34億9600万円、多良間は同比8400万円減の8億1800万円となった。

 前年に続き高い実績を挙げた要因は、今も続く全国的な素牛(子牛)不足。各素牛市場で高値取引が続いており、「価格が下がる要素が見つからない」(JAの担当者)のが現状だ。

 JA宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は「前年に続き40億円を突破することができたのは大きい」と話し、高値取引に沸いた市場を総括した。

 一方で「総販売額が減少したのは子牛の上場頭数に関係している。しっかり上場すれば前年並みの実績を残せた」と述べ、頭数の減少を懸念材料に挙げた。

 また、「月によっては良い牛と悪い牛の差がはっきり出てしまった。良い牛は高く売れる。そういう意識の浸透を図りながら市場を運営したい」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!