07/19
2025
Sat
旧暦:6月24日 大安 戊 
産業・経済
2018年1月18日(木)8:58

伸び率で全国トップ/県農業産出額

5年間で28・1%増


農業産出額の推移

農業産出額の推移

 【那覇支社】県農林水産部(島尻勝広部長)は16日、2016年の沖縄県の農業産出額が11年比で28・1%増え、5年間の伸び率で全国1位になったと発表した。生産農業所得も21年ぶりに500億円台を突破し、販売農家1戸当たりの生産農業所得は388万円で全国8位だった。

 同部は、農林水産省が昨年12月に公表した「16年生産農業所得統計」を基に、全国との比較をまとめた。

 品目別の生産数量に販売価格を掛け合わせた農業産出額は、16年は対前年比9・6%増の1025億円で前年と同じ全国33位。直近5年間での伸び率は28・1%(年平均5・1%)と全国最高で、全国平均の11・6%(同2・2%)を大きく上回った。分野別の産出額の増加分は、5年間でサトウキビが99億円(83・9%)、肉用牛が85億円(62・5%)と、それぞれ著しく増加した。

 同部では、増産の主な要因として「サトウキビは、生産基盤の整備や安定生産技術の開発・普及・機械化、地力増強などの取り組みが成果を上げた」とし、「肉用牛は、草地造成や畜舎整備で生産基盤が強化され、優良種雄牛の造成などで増体能力や肉質の改善が図られた」と評価した。

 経営耕地面積が30㌃以上か農産物販売額が50万円以上の「販売農家」1戸当たりの農業産出額は795万円で、全国平均729万円を約66万円上回り、全国位(前年16位)となった。

 農業産出額から減価償却費などの経費を除いた生産農業所得は、前年比43・3%増の500億円で全国27位(前年31位)だった。販売農家1戸当たりの生産農業所得は388万円で、全国平均297万円を万円上回った。前年13位から順位を上げ、全国8位となった。

 島尻部長は今後の課題として、「農業産出額で沖縄21世紀ビジョンの目標値1220億円を達成するには、販売農家1戸当たりの産出額で946万円が必要。農業全体の伸び率に達していない園芸品目や肉用牛以外の畜産で生産体制の強化を図り、農業の成長産業化につなげたい」としたほか、「生産農業所得は農業産出額に比べ伸び率が低いので、生産性の向上や経費削減を推進し、さらに農家所得向上に努めたい」と指摘した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年7月8日(火)9:00
9:00

フレーム切手の販売開始

宮古の風景や「まもる君」使用/郵便局   日本郵便沖縄支社(那覇市、金城努支社長)は7日、交通安全を願ったオリジナルフレーム切手を販売開始した。夏の観光シーズンを前に、安全運転で観光を楽しめるよう宮古島地区交通安全協会と協力して作成。色鮮やかな宮古島…

2025年7月5日(土)9:00
9:00

水難、交通事故注意を

外国人観光客に啓発活動/宮古島署など   宮古島署、宮古島海上保安部、市、宮古島地方気象台は3日、下地島空港で「水難事故および交通事故防止」の啓発活動を合同で行った。韓国と香港からの到着便に合わせ、署員や職員がパンフレットなどを配布し事故防止を訴えた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!