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産業・経済
2018年11月7日(水)8:57

圃場で栽培状況確認/JAカボチャ専門部会

カボチャの生育状況を確認する参加者ら=5日、農業研究センター宮古島支所

カボチャの生育状況を確認する参加者ら=5日、農業研究センター宮古島支所

 JA宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会カボチャ専門部会(前川義和部会長)は5日、農業研究センター宮古島支所の栽培圃場などを回り、現地検討会を開いた。部会員ら多数が参加し、カボチャの栽培状況の確認や栽培技術の向上、病害虫防除について共有した。今後の栽培技術管理などに生かしていく方針。

 カボチャの主な品種は「エビス」。同部会によると、先植えの1期作は10月上旬が作付け、12月末~1月上旬が収穫・出荷を迎える。後植えの2期作は12月末~1月下旬が作付け、4月末~5月上旬が収穫・出荷を予定。

 最初に訪れた栽培圃場では、宮古農林水産振興センター農業改良普及課の技師、新崎泰史さんが、カボチャ栽培の四つのポイントを説明した。

 新崎さんは「1点目は、かん水管理である。発芽後からの初期生育で乾燥させると、葉が小さく生育不良となる。過度なかん水は葉柄を高くするので控える。2点目は、土壌水分の保持や病害の発生防止のために敷き草を行う」などと説明した。

 さらに「第3点目は、つるが倒れる前に、わき芽を取り除く。雄花の花芽は残す。第4点目は、季節風の対策で支柱で株を固定する」などと強調した。

 第一農薬宮古出張所長の与那覇剛さんは農薬の適正利用について述べた。

 与那覇さんは「無登録の農薬を使うと農薬取締法の罰則を受ける。個人が違反した場合は、3年以下の懲役か100万円以下のペナルティが課される。農薬の不適正な使用は、産地を傷つける」などと訴え、農薬の適正な利用による安全・安心の農産物の大切さを語った。

 参加した砂川修さん(42)=上野=は「栽培圃場のカボチャは生育が良く、管理が行き届いている。今後良い点を活かし、カボチャ生産量は10㌧を目指したい」と気持ちを引き締める。


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