5000万円超黒字/宮古島漁協総会
繰越損失金を解消/経営健全化でスタート
宮古島漁業協同組合(儀保正司組合長)の通常総会が12日、同組合で開かれた。多くの組合員が参加し、2019年度事業計画の設定などの5議案を承認した。当期は5383万円の黒字。その黒字額から前期繰越損失金3826万円を差し引いて1561万円を次期繰り越しとした。長年続いた繰越損失金は解消された。新年度から経営健全化が改めてスタートする。
当期の損益計算書によると、養殖モズクの取扱量は92トン、取扱金額は5331万円あった。
養殖車エビは1759万円の赤字だったが、全国漁業共済組合からの保険金2292万円が入り実質的には黒字となった。
事業外収益では、外国漁船調査監視助成金8412万円の受け入れがあった。
18年度の事業概況書によると、購買事業は軽油、モズク関連資材等の販売で収益増に取り組み、収益計画593万円に対し、実績は490万円となった。
販売事業の買取販売ではアーサの計画的販売に取り組めず、販売事業計画4802万円に対し、実績2901万円と計画を大幅に下回った。一方、受託販売手数料は、市場水揚げ量の増加や積極的な島外出荷等に取り組み、計画891万円に対し、実績971万円の計画達成となった。
総会の冒頭、儀保組合長は、6月開催の通常総会が先送りされたことに対し陳謝した上で「遅れた原因には職員不足もあり、今後職員の確保と定着化を進めたい」と理解を求めた。
日本漁船保険組合からの感謝状伝達式もあり、漁船の無事故で根間功一郎さんと友利武男さんに感謝状が贈られた。