宮高、惜敗でベスト4逃す
県高校野球
準々決勝、西原に6-8
【那覇支社】第101回全国高校野球選手権沖縄大会(主催・県高校野球連盟など)は15日、準々決勝4試合が行われた。宮高は、コザしんきんスタジアムで西原と対戦して6-8と惜敗した。宮古から初の甲子園進出の夢はついえた。
2年ぶり8度目のベスト8まで勝ち上がった宮高は、エースの古堅瑞樹投手がけが明けということもあり、継投策で西原に臨む作戦を取った。試合は、打撃戦の様相を見せた。
初回、先発を任された伊波匠弥投手は先頭打者の新垣に三塁打、続く宜野座に右翼前適時打で1点先制されたが、後続は抑える粘りを見せた。宮高は、その裏の攻撃で笠原秀太と垣花祐太朗の適時打で2-1と逆転に成功する。
三回、宮高がマウンドに2番手の狩俣勇作投手を送ると、西原は2点を入れて再逆転。しかし、その裏、宮高は根間彪河の中翼越え適時打で4-3と試合を再びひっくり返した。
四回裏にも四球で出塁した宮里勇飛が盗塁で二塁を陥れると、川平裕太の中翼二塁打で1点を加え5-3とリードを拡げた。
しかし、五回に宮高ベンチが1年の新里勇人投手をマウンドに送ると、西原のクリーンアップ與座、宮城、比嘉が3連打と火を吹き、その直後にエース古堅投手を投入するも流れをくい止めることができず3点を失った。
宮高は八回、またもや追いつく粘りを見せる。ただ、九回、西原の先頭打者、宜野座のセーフティーバント処理を誤るなどミスが続いて2失点。6-8とシーソーゲームの幕が下りた。
豊原啓人監督の話
悔しい。生徒たちは頑張った。どっちに流れが来るか分からなかった。エース古堅は、けが明けだったので前半継投でいき、後半勝負と思っていた。五回の継投で1年の新里には荷が重かった。生徒たちは、この大会も1試合ごとに成長してくれた。キャプテンの佐渡山が、よくみんなを引っ張ってくれた。
佐渡山大空主将の話
試合前から、後半勝負と言っていた。昨日(14日の北谷戦)逆転勝ちできたのはすごく自信になった。やるべきことをすれば勝てる、焦らず1点ずつ取っていこうと声を出した。3年間仲間と一緒に頑張ってきて仲間の大切さを学んだ。後輩たちには、今からやるべきことを考えて練習して、来年、宮古から甲子園に行ってもらいたい。
▼コザしんきんスタジアム
西原
102030002-8
202100010-6
宮古
(西)坂井、末吉-佐久川
(宮)伊波、狩俣、新里、古堅-根間、大嶺
▽三塁打=新垣琉(西)
▽二塁打=根間、川平(宮)松田、宮城(西)