拡幅完了5年遅れ/マクラム通り下里工区
県「用地交渉が難航」
県道243号線(通称・マクラム通り)の拡幅工事(下里工区)について、当初予定していた2021年度完了から大幅にずれ込み早くても26年度ごろになることが24日、分かった。県宮古土木事務所は「用地交渉など地権者との調整に時間を要している」と説明した。同工事の進捗(しんちょく)率は約19%。
マクラム通り拡幅工事は宮古第一油所前から、下里通り線までの340㍍を計画区間とする「西里工区」と平良下里通り入り口のヤコブ保育園交差点から、サンエーカママヒルズ店までの550㍍を計画区画とする「下里工区」に分かれている。用地や物件補償費などを含め2工区合わせての総事業費は約110億円となっている。
同線の拡幅は、市街地活性化支援や歩行の安全確保などを目的に実施。幅員は16㍍(車道3・0㍍2車線、歩道両側各3・5㍍、停車帯両側各1・5㍍)となる計画だ。
西里工区は12年度で用地交渉や物件補償がある程度進んだとして工事がスタートし、今年度も電線地中化工事と合わせて残った用地の取得に向けて取り組んでいる。
下里工区については、下里通り線、市場通り線、中央縦線と結んで中心市街地を囲む環状道路と位置付けており、18年度までに実施設計及び用地測量などが完了。今年度は物件調査、用地交渉を行いながら工事着手を目指していく考えだ。
同事務所では「用地交渉や予算の状況などもあるが引き続き拡幅工事の完了へ向けてしっかり取り組み、26年度ごろには完了を目指したい」と話した。