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社会・全般
2019年12月10日(火)8:54

【行雲流水】(感情の記憶)

 岐阜県にある朝日大学の大友克之学長が『感情の記憶』を出版した。岐阜新聞の夕刊のコラム欄「夕閑帳」に、掲載したコラムをまとめたものである

▼紀伊國屋書店会長・高井昌史氏は述べている。「胸を打つのは、沖縄・水俣・福島の痛みに共感し、そこに暮らす人々に向けられる温かいまなざしである」

▼公害問題についてコラムは述べる。わが国における公害の原点は足尾銅山の鉱毒事件。鉱毒を垂れ流す鉱山の操業停止を明治政府は命じなかった。水俣では有毒な有機水銀を排出する工場(チッソ)の企業責任を最後まで認めなかった。水俣を福島に、チッソを東電に、有機水銀を放射能に置き換えてみると、構図は同じである。いずれも、国の経済発展を優先して、自然環境、そして、そこに住む人々の健康やコミュニティーをも破壊してきた道程が見えてくる

▼著者は沖縄に来ると県公文書館を訪ねるという。そのため、一次資料をもとに、コラムは状況の本質に迫っている。沖縄の復帰交渉に当たった若泉敬氏は、返還後も沖縄の基地負担が軽減されなかった悔恨に苦しみ続け、「有事の時は核再持ち込みを認める」という密約の存在を著書に書いたと、指摘する

▼「辺野古」については、こう書いている。民意を無視して、この自然豊かな海を埋め立て、日本側の「思いやり予算」で新たな基地建設を強行する国のやり方には疑問を感じる。なぜ沖縄だけに?構造的差別は続く

▼このようなコラムが多くの国民に読まれていることは力強く、喜ばしい限りである。(空)


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