多良間の自然体験へ
宮古市交流団来島
姉妹都市
【多良間】多良間村の姉妹都市、岩手県宮古市からの交流団8人が7日、同村に来島した。3泊4日の日程で、同村の児童生徒らと一緒に授業を受けるほか、多良間の自然を体験する。受け入れ家庭との対面式が同日、コミュニティー施設で行われ、関係者らが盛大に出迎えた。
伊良皆光夫村長は多良間方言で「ようこそ多良間島へ。旅の疲れはありませんか。宮古市の気温はマイナスと聞いているが、多良間島は25度ある。気温差があるので体調に気を付け、多良間での生活を楽しんで」と歓迎した。
宮古市の佐藤廣昭副市長は「子供たちに多良間の文化・風習を教えてください。目で見て、体で感じることは現地でしかできないこと。家族の一員として体験させてほしい」と呼び掛けた。
交流団の自己紹介で、佐々木蓮君(鍬ヶ崎小6年)は「多良間島に来ることが楽しみでした。久しぶりに会う友達とその家族に会えてよかった。少し不安もあるが乗り越えて楽しみたい」、袰岩里桜さん(新里中2年)は「多良間の学校に登校するのが楽しみ。たくさんの友達と交流し、多良間島の文化や風習を学び、宮古市の友人に伝えたい」とそれぞれの抱負を語った。
受け入れ家庭を代表し、久志舞香さん(中2)が「多良間島は宮古市と違い、小さな島。島の人も優しく、フレンドリーなので多良間っ子は明るく元気です。交流を深めながら思い出をたくさんつくってください」と話した。
宮古市と多良間村の交流は1859年に岩手県宮古市の商船が航海中に嵐に遭い、多良間島の海岸に漂着。島民の手厚い看護を受けた乗組員が、無事に帰還したという文献が発見されたことをきっかけに、1978年から交流が始まっている。