04/29
2024
Mon
旧暦:3月20日 仏滅 壬 
社会・全般
2020年7月2日(木)9:00

西里通り、45.8%上昇/20年路線価

税務署別で県内トップ/コロナで状況不透明に


前年比45・8%上昇と高い伸び率を示した西里大通り

前年比45・8%上昇と高い伸び率を示した西里大通り

 【那覇支社】沖縄国税事務所は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の県内路線価(1月1日現在)を発表した。宮古島税務署管内の最高値は「平良字西里の西里大通り」(中央通りとの交差点から北西向け区間)の1平方㍍当たり10万5000円で、前年から45・8%上昇した。県内各税務署管内での最高路線価では、同地点の伸び率が最も高かった。

 西里大通りが宮古税務署管内の最高路線価となるのは22年連続。宮古島署管内の路線価最高値が上昇するのは3年連続で、伸び率も前年の4・3%から大幅に拡大した。

 また、同日に公表された国税庁のホームページによると、市場通りは同9万8000円(同46・3%上昇)、下里通りは同9万1000円(同42・2%上昇)となった。

 宮古地区での地価上昇について、県不動産鑑定士協会の高平光一会長は「宮古はもともと潜在能力が高く、それが顕在化した。高額な取引は3年ほど前からあったが、昨年からは高値が定着した」と説明した。

 今後については、「(新型コロナの影響により)状況が不透明過ぎて、もう少し時間をかけないと判断しづらいが、観光客の影響が鍵ではないか。住宅地は変わらないと思うが、観光などで土地需要が上がった場所では変動があるのではないか」と分析した。

 県内での最高路線価は、19年連続で「那覇市久茂地3丁目 国際通り」となり、前年比40・8%上昇の同145万円となった。同地点の路線価が上昇するのは8年連続で、伸び率は昨年に続き全都道府県の県庁所在地で最も高かった。

 路線価は、相続税や贈与税の算定基準となるもので、毎年1月1日を評価時点に時価の80%程度をめどに算定される。

 新型コロナなどの影響により地価が大幅(約20%以上)下落し、路線価が時価を上回った場合については、同事務所の担当者は「納税者が(不動産鑑定士による評価額に基づくなどして)自ら時価を把握した上で申告できる」としている。

 また、「広範な地域で大幅な地価下落が確認された場合などには、納税者の申告の便宜を図る方法を幅広く検討する」としたほか、「今後、国交省の地価調査等から地価状況を把握することに加え、外部の専門家による地価調査を実施するなど、その動向を注視する」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!