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教育・文化 社会・全般
2011年8月20日(土)9:00

「有罪」「無罪」判断難しい

生徒が模擬裁判体験/那覇地裁平良支部


生徒たちがそれぞれの役割を演じて行われた模擬裁判=19日、那覇地方裁判所平良支部

生徒たちがそれぞれの役割を演じて行われた模擬裁判=19日、那覇地方裁判所平良支部

 那覇地方裁判所平良支部(支部長・本多智子裁判官)の「夏休み親子見学会~裁判のしくみを知ろう!」が19日、同支部で行われた。見学会は、午前と午後に分かれて実施され、午後からは中学生を対象に模擬裁判の体験も行われた。参加した生徒たちは裁判官、検察官、弁護士、被告、証人の役割を演じ、裁判の仕組みについて学んだ。


 午後からの見学会には中学生16人が参加。最初に、「リホちゃんとナビすけの裁判所ってどんなとこ?」のDVD上映が行われ、裁判所の仕事に対する知識を深めた。

 模擬裁判で想定した事件は、あるデパートで商品の陳列棚から男が素早く引っ込めた手を上着のポケットに入れたように見えたとして、売り場担当者が陳列棚を確認したところゲームソフトが無くなっているのに気付く。

 その男に担当者が声を掛けると突然、ゲームソフトを棚に戻して逃げ出そうとしたことから、事務所に連れて行き、警察署に通報して警察官に引き渡して起訴となった。

 裁判では弁護側が無罪、検察側が有罪の主張を展開。別室で行われた評議では裁判官3人と裁判員6人の9人が見解を述べあった。

 9人の意見は当初、無罪8人に対し、有罪は1人だったが意見を出し合うにつれて有罪の主張が増え4人となった。結局、9人の意見は一致せず、多数決で無罪判決となった。

 無罪判決の理由について、裁判官の説明は店側に被害がなかったことや証人(店の担当者)の証言があいまいだったことなどを理由に挙げた。

 模擬裁判終了後は本多裁判官が講評を行い、裁判では客観的事実で判断することが大切であることを訴えた。 

 参加した生徒たちは模擬裁判を通して、事実を見極めることの難しさや、「有罪」「無罪」を判断することの大変さを学んでいた。

 この見学会は、小中学生に夏休み期間中の自由研究などの教材活用や裁判所をより身近に感じてもらうことのほかに、裁判の仕組みや役割に関心を持ってもらうことを目的に行われた。


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