災害のない年末を/労基署、災害防止協
大橋建設現場で合同パト
宮古労働基準監督署(立岡成敏署長)と建設業労働災害防止協会県支部宮古分会(豊見山景順会長)は7日、2014年3月に開通予定の伊良部大橋工事現場などで年末建設工事合同パトロールを実施した。パトロール隊らは、年末の災害がないよう現場の安全や労働衛生を指導した。同日現在の大橋本体の進ちょく率は57%。
同パトロールは、工事量が増加する年末・年度末に際し、宮古地区の建設現場の安全確保と安全管理意識の向上を図るのが目的。
出発式で、豊見山会長は「工事現場を見て、災害がないよう工事担当者を指導し、明るい正月が迎えられるようにしてください」とあいさつ。沖縄労働局の伊藤秀一基準部長は「年末を迎え工事の追い込みであせり、災害防止対策が遅れる場合がある」と指摘した。
立岡署長は「墜落・転落防止、建設機械・クレーン災害防止、倒壊・崩壊防止を指導してください」と激励した。
参加者らは指差し呼称で標語「声出して ゆるむ気持ちのネジしめて 年末年始も無災害」と唱和した。
この後、パトロール隊らは2班に分かれ、それぞれの工事現場で点検を実施した。
沖縄労働局がまとめた今年10月末現在の宮古の労働災害発生状況によると、労働災害は12件で死亡事故は発生していない。業者別では、建設業が3件(前年同期7件で、そのうち死亡者1人)、商業2件(同2件)、保健衛生業2件(同)などとなっている。