糖度3工場とも基準満たす/製糖操業から1週間
農家手取り伊良部で2万2189円
宮古本島内製糖2工場と宮古製糖伊良部工場の2011-12年産サトウキビの製糖操業は、11日の操業開始から1週間となった。16日現在の平均糖度は沖縄製糖宮古工場が14・22度、宮古製糖城辺工場13・25度と両工場は基準糖度帯(13・2~14・4度)内。伊良部工場は14・52度と、基準糖度を上回った。平均農家手取り額は沖糖が2万1911円、城辺工場2万960円、伊良部工場2万2189円となっている。今期は日照不足や台風の影響で前期と比べ地区全体で2割減産の24万7000㌧が見込まれるなど、厳しい操業が予想されている。各工場は天気の回復と冷え込みによる糖度の上昇に期待している。
沖糖宮古
沖糖には、8704㌧の原料が搬入された。ハーベスターで刈り取った原料は、2667㌧で全体の30%。同工場管内のハーベスター収穫申し込み面積940㌶は、機械刈り原料が毎日半分を占めないと処理できないことから、同工場は天候の回復による稼働率向上に期待している。
平均糖度は14・22度と初日の14・21度とほぼ変わらない。糖度区分別の内訳は13・1度以下が16・72%。基準糖度帯(13・2~14・4度)が39・16%、14・5度以上が44・12%と、8割以上のキビが基準を満たした。最高糖度は17・50度(トン当たり価格2万6078円)となっている。
品種別の構成比は農林27号が37・13%と最も多く、糖度も14・39度と高い。原料搬入量は前期比3万6700㌧減の9万8000㌧を見込む。
宮糖城辺
宮糖城辺工場の原料搬入量は、6660㌧。ハーベスター収穫原料は1865㌧で、全体の28%を占めた。平均糖度13・25度は初日の13・39度より、0・14度下がった。
糖度区分別の内訳は13・1度以下が47・02%。基準糖度帯が40・15%、14・5度以上が12・83%と基準を満たしたのは5割超だった。最高糖度は、16・80度(トン当たり価格2万5098円)となっている。品種別構成比は農林27号が28・6%と最も多く、糖度は13・21度となっている。
宮糖伊良部
宮糖伊良部工場には、2586㌧が搬入された。ハーベスター収穫原料は100㌧で、全体の3・8%。同工場管内のハーベスター刈り取り申込面積は179㌶で、全面積の23%と他地区と比べて少ない。糖度は14・52度と高い水準にあるものの、初日の14・79度と比べ0・27度低下した。
13・1度以下が11・18%。基準糖度帯が32・07%、14・5度以上が56・75%で、約9割が基準を満たした。最高糖度は、17・80度(トン当たり価格2万6497円)となっている。
品種別の構成比は農林15号が63・5%と圧倒的に多い。糖度も14・80度と高く、全体を押し上げている。
原料搬入量は、4万1000㌧(前期実績比1万2300㌧減)を見込む。