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旧暦:9月10日 赤口 己 
産業・経済
2013年2月13日(水)9:00

同時に5作業こなす/キビ株出管理機

利用は収穫後速やかに


葉殻(ぱーがら)除去や株ぞろえ、除草剤、農薬、肥料散布が同時にできる株出管理機=12日、上野宮国

葉殻(ぱーがら)除去や株ぞろえ、除草剤、農薬、肥料散布が同時にできる株出管理機=12日、上野宮国

 サトウキビの収穫と並行して株出管理機が各地の畑で稼働している。葉殻(ぱーがら)除去や株ぞろえ、除草剤、農薬、肥料散布の五つの作業が同時にできる優れものだ。県宮古農林水産振興センター農業改良普及課は「株出管理は収穫後速やかに」と呼び掛けている。


 早期管理がなぜ良いかの一番の理由には、葉殻を除去することで株元に光が当たり萌芽を促進する効果を挙げる。株元に肥料を与え、かん水すれば萌芽力がさらに向上するとも助言。早期の土壌害虫防除や雑草の発生を抑制する除草剤の散布も欠かせないとする。

 農業関係者らは、農家の一部に萌芽の状況を見てから機械管理を依頼する農家がいるが、それでは遅いと指摘。株は出るとの前提で早めに管理した方が有利とアドバイスする。管理が遅れると、萌芽率が低下するという。

 「しろう農園」の砂川元さんは12日、宮国の畑で株出管理作業を行った。1時間当たりの処理面積は15㌃。複数の作業を一気にこなすのは機械ならではの業だ。10㌃当たり4000円で受託している。約1カ月間で10㌶処理した。

 最近はベイト剤や誘殺灯の効果でほとんどの畑で株が出るようになり、株出栽培面積が急増した。一方で、管理が行き届かず雑草が伸び放題の畑が見られるなど新たな課題が浮上。管理機の利用普及が同課題に対処しキビの増産につながるとみられている。


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