09/09
2024
Mon
旧暦:8月6日 先勝 乙 
産業・経済
2013年3月21日(木)9:00

各地でキビ春植/株出と連作の利点鮮明

春植えに励む農家=20日、上野ヤーバル地区

春植えに励む農家=20日、上野ヤーバル地区

 18日の雨で畑が潤ったのを見計らって、宮古の各地でサトウキビの春植が行われている。上野のヤーバル地区で20日、作業を頑張った上地博昭さん(65)は「春植は、株出につなげるのが一番のメリット。キビの栽培環境は、株が出なかった以前と比べ、大きく変わった」と強調した。


 今ごろ植える作型は、季節にちなみ「春植」、収穫後に出る株の栽培を「株出栽培」と呼ぶ。

 上地さんによると、1年に1回収穫する両作型の平均反収は6㌧、現在主流で2年1回収穫の「夏植」が8㌧。上地さんは「春植-株出体系(2年間)の反収は12㌧になり、夏植の8㌧を上回る。春植は株出につながるだけでなく、来年夏の夏植の苗にもなる」と述べ、春植が所得向上や土地の利用率向上に結び付くことを示した。

 ハリガネムシに有効な新農薬の使用やアオドウガネの成虫を光でおびき寄せて捕獲する誘殺灯の大量設置に伴い、ほとんどのキビ畑で株が出るようになり、現在は「春植-株出」栽培が十分可能になった。以前は、両害虫が根の芽などを食い荒らし株が出なかったため、春植-株出栽培は難しかったが、今では同課題が解消された。

 県農業研究センター宮古島支所によると、春植はできるだけ早い時期に植えた方が良い。理由に①長い期間育てて収穫量を増やす②大きく育ったキビは干ばつや台風に強い-などを挙げる。発芽率を良くするために、苗は浅めに植えて、土壌を乾燥させないようにかん水をすることも助言する。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月3日(火)9:00
9:00

閑散期の観光振興へ

座喜味市長と意見交換/観光庁など   市が観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する「市閑散期対策事業~推し活旅とマス媒体を活用した分散型旅行のすすめ~」に向けて、同庁の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長らが2日、市役所で座喜味一幸市長と意見を…

2024年8月30日(金)9:00
9:00

「サメ?いやイルカだ」

来間大橋近くで回遊確認/宮古ブルーの海満喫   来間大橋近くの宮古島側約100ほどの沖合で29日午前10時半ごろ、1頭のイルカが優雅に泳ぐ姿が目撃された。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!