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政治・行政
2013年12月19日(木)9:00

「トゥリバー変更契約」可決/市議会最終本会議

賛成多数、野党は退席/「再任用条例」継続審査


トゥリバー地区の「土地売買契約書の一部変更契約」は野党3人が退席したまま与党と21世紀新風会の賛成多数で可決した=18日、市議会議場

トゥリバー地区の「土地売買契約書の一部変更契約」は野党3人が退席したまま与党と21世紀新風会の賛成多数で可決した=18日、市議会議場

 宮古島市議会(真栄城徳彦議長)12月定例会は18日、最終本会議を開き、下地敏彦市長から提案された各議案を原案通り可決し閉会した。トゥリバー地区の「土地売買契約書の一部変更契約」は野党3人が退席した中、与党や21世紀新風会の賛成多数で可決。市が発注した公共工事の不適切な事務処理に伴う「工事請負契約の追認議決」は両党などの賛成多数で可決した。定年退職した市職員を再び市の職員として採用する「市職員の再任用に関する条例」と関連4議案は継続審査とした。


 この日の本会議では、総務財政、文教社会、経済工務の3委員会の各委員長が、付託された議案の審査報告を行い質疑や討論を経て採決が行われた。

 トゥリバー地区の「土地売買契約書の一部変更契約」では、亀濱玲子氏が当時、市とSCG15特定目的会社(本社東京)が交わした土地売買契約書のほかに「トゥリバー地区宿泊施設用地開発に関する協議書」などの関連資料が提示されていないと指摘。「委員会で十分論議し、懸念は払拭されたのか。変更契約書が市に不利益にならないよう(関連する)協議書などの中身の精査が必要だ」と述べた。

 これに対し同変更契約の議案を審査した経済工務委員会の西里芳明委員長は「委員からはもっと慎重審査が必要との意見もあったが、今議会で決しなければならないとの理由で原案通り可決した」と述べるにとどめた。

 反対討論で國仲昌二氏は契約書の一部変更契約書に記されている「その後の一切の変更、修正その他の合意を含め、以下『本契約』という」との文言を指摘し「よく理解できない。協議書も存在すると聞いている。もっと慎重に論議する必要がある」と同議案に反対の立場を示した。

 賛成の立場で討論した新里聡氏は「改善するために契約を変更するもので、変更は何ら不利益にならない」と述べた。

 採決の結果、同議案は与党と新風会の賛成多数で可決された。野党の亀濱氏、新城元吉氏、上里樹氏は「変更契約書の中身が、明らかになっていない」などと反発。議場から退席し採決には加わらなかった。

 市が発注した公共工事の不適切な事務処理に伴う「工事請負契約の追認議決を求める」議案については、野党の新城氏が「市長や副市長のミスはうっかりミスにはならない」と責任問題を追及。「時間をかけてミスの原因を調査すべき」と反対したが、新風会の新里氏は「違法な状態を正常にしようとしている」と述べ、同議案に賛成の立場を示した。

 採決の結果、与党と新風会などの賛成多数で可決した。

 定年退職した市職員を再び市の職員として採用する「市職員の再任用に関する条例」と同条例に関連する4議案は「慎重審査を要する」として閉会中も継続審査とした。

 審査内容を報告した総務財政委員会の嵩原弘委員長は「委員からは『新規採用に影響が出る』『職員適正化を進めている本市にそぐわない』『若者が働き場を失うのではないか』などの意見があった」と述べた。


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