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2014年6月2日(月)9:10

「ゴーヘイ、ゴーヘイ」力強くかいさばき

各地でハーリー/航海安全、大漁を祈願


激しいレースを展開する爬龍舟競漕=1日、佐良浜漁港

激しいレースを展開する爬龍舟競漕=1日、佐良浜漁港

 向こう一年間の航海安全と大漁を願う海の祭典「ハーリー・海神祭」が旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に当たる1日、佐良浜漁港や久松漁港、狩俣西の浜など12カ所で開催された。海の男の心意気を披露する勇壮な爬龍舟(はりゅうせん)競漕(きょうそう)では、こぎ手らが力強いかいさばきに「ゴーヘイ、ゴーヘイ」と掛け声を響かせ、水しぶきを上げていた。激しいレース展開に、観客らは歓声を上げ、「頑張れ」と大きな声援を送っていた。



 宮古のハーリーでは、佐良浜が最古で今年121年。佐良浜の各漁船は、早朝から鮮やかな大漁旗を掲げた。御願ハーリーでは、港外で海上パレードを行い、大主神社(別名ナナムイ)に向かって海上の安全と豊漁を願った。


 爬龍舟競漕は、池間添と前里添に分かれて実施した。観客らは、デッドヒートのレースに熱狂した。この日のハーリーは日曜日に重なり、島外から親子連れが多く訪れ、競漕の醍醐味(だいごみ)を心行くまで満喫した。日傘を手に応援する人の姿も見られた。下地島で最高気温30・3度(午後3時3分)を観測し、暑い真夏日となった。


 同競漕に先立って伊良部漁協そばの特設会場では、子供たちが元気いっぱいの踊りを披露。両親らはカメラに収め目を細めていた。


 また佐良浜中学校の生徒たちは息の合ったエイサーを演じ、観客らの大きな拍手を浴びた。


 伊良部漁協の漢那一浩組合長は「今年も大漁で、地域を元気にしたい。これからも伝統のハーリーを継承し発展させていく」と意気込む。


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