超音波で繁殖管理/肉用牛
妊娠の有無も測定
超音波で肉用牛の種付けの時期や妊娠の有無を測定する機器のデモンストレーションが2日、平良のダイワ牧場で行われた。宮古獣医科医院代表で獣医師の内田直也さんが同機器を使って測定し、精度の高い情報を紹介した。内田さんは「生産管理をコントロールするという点で生産農家の役に立ちたい」と話した。
種付け時期の特定と妊娠の有無は農家にとって重要な生産管理の一つ。見誤ると損失につながるため、慎重な判断が求められる。
このような判断を超音波で診断しようとするのが今回の試みだ。宮古地区でもすでに複数台使用されているが、紹介された機器は小さく、操作はタッチパネル方式を採用するなど実用性が向上している。
デモンストレーションでは、内田さん自ら雌牛の子宮等内部の状態を測定。機器に映し出される画像を分析し、種付けに最も最適な時期を検証して見せた。
見学者の農家は「ずっと牛舎にいることができない農家にとってはありがたいことだと思う。発情、種付けの時期が分かると効率が良くなるし、受胎率も上がるはずだ」と話した。
この機器を使えば、妊娠の有無も種付け後27日前後で分かるため、次の生産に向けてより早い判断が可能になるという。
内田さんは「子を産ませるのは技術であり、これをコントロールできれば生産性は上がる。このような点で少しでも農家の皆さんの役に立ちたい」と話した。
同機器を使った診断は近く開始する。詳細は宮古獣医科医院(電話090・7241・5660)まで。